【リアル給与明細】32歳、人事総務の主任。子どもが2人います。生活費を減らせますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【32歳 人事総務】
【リアル給与明細】32歳、人事総務主任の場合
プロフィール
32歳、男性
製造業、人事総務主任
▼現状
労働時間:月155時間(残業80時間)
ボーナス:220万円
家族構成:妻(32歳パート)、子2人(未就学児)
世帯年収:1,100万円
【相談内容】給料に不満はありませんが、生活費を削減したいです。どうしたらいいですか?
解説するのは……
◆綾瀬わか
AFPライター。元中学校・高校の国語教員。
資産形成や社会保険、教育等に関するお悩みを解決するお手伝いをしています。教員時代のスキルを生かして、相手に寄り添いながらわかりやすくアドバイスすることが得意です。より多くの方々が安心して生活できるようにお役に立ちたいと思っております。
平均よりも高めの給与水準
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同世代総合事務員の平均年収は約491万円*。
質問者さんの年収は1,000万円ですので、平均よりもかなり高めの給与水準と言えます。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」(表番号5)
4人家族子育て世帯。理想の家計費は?
一般的に、4人家族の手取り収入に対する家計費の目安は次の通りです。
・食費15%
・ 居住費25%…地域によって変動あり
・ 教育費5~15%…成長段階によって大きく変動あり
・水道光熱費5%
・通信費3~5%…収入が高ければ3%に抑える
・ 保険・医療費3~5%
・ 日用品3〜5%
・娯楽費5〜10%
家計簿をつけて比較した上で、もし高いものがあれば見直してみましょう。
教育費が増える前に!今すぐできる生活費削減術
食費は、毎月の予算を決めましょう。外食の頻度も決めること。余計な外食を減らすだけでもかなりの支出削減効果が見込めますよ。
水道光熱費は、ライフスタイルに合った契約プランにする、供給会社をまとめる等の方法があります。毎月一定額発生する支出なので、見直すだけで大きな効果が期待できそうです。
また、通信費は格安SIMの利用も検討しましょう。
相談者さんは高めのご収入があり、教育費がまだあまりかからないため、手取り収入の30%を貯蓄に回せると理想的です。今のうちから将来の教育費を準備しておきましょう。
また、教育費の準備にはNISAを用いたつみたて投資での運用がおすすめ。
大きな出費が予想されるお子様の大学入学まで10年以上ありますので、長期投資による効果的な資産運用が期待できます。
まとめ
・平均よりもかなり高めの給与水準。
・食費は毎月の予算を決める、水道光熱費は契約プラン・会社を見直し、支出削減。
・将来の教育費のために、毎月30%の貯蓄率をめざす。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。