シス・カンパニー『夫婦パラダイス~街の灯はそこに~』尾上松也&瀧内公美からのメッセージ到着
シス・カンパニーは、日本文学シアターVol.7【織田作之助】『夫婦パラダイス~街の灯はそこに~』(作:北村想 演出:寺十吾)を、2024年9月6日(金)~9月19日(木)に東京・紀伊國屋ホールで上演する(その後、愛知、大阪を巡演)。出演は、尾上松也 瀧内公美 鈴木浩介 福地桃子 高田聖子 段田安則。チケットの一般販売は7月20日(土)より開始となる。
シス・カンパニーは、これまで、太宰治、夏目漱石、長谷川伸、能「黒塚」、江戸川乱歩、坂口安吾といった、日本文学のレジェンドたちやその名作にリスペクトを込めたオリジナル戯曲を創作し、「日本文学シアター」と題してシリーズ上演してきた。様々な日本文学の世界をモチーフに、予測不能で斬新な発想を加えた各舞台は、当代一流の俳優による質の高い演技とあいまって、いずれも高い人気を博した。そんなシリーズの第7弾にあたるのが、『夫婦パラダイス~街の灯はそこに~』である。
本作で、そのオマージュを捧げるレジェンドは「織田作(オダサク)」の愛称で親しまれた無頼派作家「織田作之助」。彼は、今回のモチーフでもある代表作『夫婦善哉』をはじめ、関西弁特有のテンポで大阪人ならではの人情味溢れる世界を描き、一躍流行作家となった人物で、今でも高い人気を誇る作家だ。そして、そんな「オダサク」や彼を取り巻く人々に並々ならぬ愛着を示した作品「オダサク、わが友」を2011年に発表し、高い評価を得た劇作家・北村想が今回、満を持して、「日本文学シアター」シリーズにおいて改めて「オダサク」に向き合うこととなった。
『夫婦パラダイス』は、まずは『夫婦善哉』の主人公二人と思しき駆け落ちカップル柳吉と蝶子が登場するところから、その物語が始まる。柳吉を演じるのは尾上松也。歌舞伎はもちろん、現代劇やミュージカル、バラエティでも活躍し「多才」を絵に描いたような彼は、『夫婦善哉』で、どうしようもないダメ男なのに憎み切れない男として描かれる柳吉を、本作ではどのように演じることとなるのか。そして、駆け落ちカップルの女房・蝶子を演じるのが、瀧内公美。大河ドラマ「光る君へ」での好演も話題の彼女、北村想作×寺十吾演出作品に出演するのは今作で二度目となる。
このほど、稽古開始を目前にした、このカップル=尾上&瀧内からメッセージが到着したので、紹介する。
■尾上松也(柳吉役)メッセージ
台本をとても楽しく読ませて頂きました。ファンタジックな要素もあり笑いも涙もあり、ワクワクする物語です。
(大阪弁については)歌舞伎公演の時もそうなのですが、方言の台詞はとても緊張します。
特に今回は関西にも伺います。ですので関西出身の段田さん、髙田さんにお力を借りながら乗り切りたいと思います。段田さん髙田さん以外の皆様は初共演ですが、作品は拝見させて頂いていましたので、
ご一緒出来る事が本当に嬉しいです。特に瀧内さんとは夫婦としての息と間をしっかり作りたいです。この夫婦を中心に物語が展開しますので。
鈴木さんは共通の知人が多くお話は色々な所で伺ってきたのでようやくご一緒出来ると言った感じです。福地さんはドラマを拝見してご一緒したいと思っていましたのでとても嬉しいです。
濃厚な6人芝居です。6人で紡ぎ出す唯一無二ですが、親近感のある不思議な世界観を、是非是非劇場で体感して下さい。
■瀧内公美(蝶子役)メッセージ
2022年に『奇蹟』という舞台で、脚本の北村想さん、演出の寺十吾さんの世界を経験させていただきました。
今回も、想さんならではの、哲学的な表現があったり、時空を超えていく感覚がある面白い脚本で、その想さんが紡がれた美しい言葉の数々を、きちんと皆さんにお届けできるよう心がけたいと思っています。
共演の皆さんは、鈴木浩介さん以外は舞台で初めて共演する皆さんばかり。
浩介さんは公私ともに大変お世話になっている頼り甲斐のある大先輩です。
大河ドラマ「光る君へ」でご一緒した段田安則さんとも舞台では初めて共演させていただきます。光栄です。福地桃子さんはこの間観た映画で、とても繊細で一癖のあるお芝居が印象的です。高田聖子さんは劇団☆新感線のイメージですが、私は月影番外地のときの聖子さんの姿がむちゃくちゃ好きでその印象が残っています。
そしてダンナさん役の尾上松也さん。歌舞伎から現代劇まで途切れることなく舞台に立ち続け、お客様を魅了する本物の〈役者〉松也さんからしっかり学ばせていただき、食らいついていこうと思っています。
いまから皆さんとご一緒するのが楽しみで仕方ありません。
魅力的な方々が集まった『夫婦パラダイス』。不思議なオモロイ世界をお届けいたします!劇場でお待ちしております。