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【逗子 ショップレポ】zuhka (ズーカ) - またすぐに行きたくなる、お家のように心地よいお店

湘南人

JR逗子駅東口・京急電鉄逗子・葉山駅北口からそれぞれから徒歩5分ほど、逗子銀座通りからちょっと入ったところにある『zuhka(ズーカ)』。

とても落ち着いた空間で、ハンドメイド作家さんたちの陶器や雑貨、アクセサリーやアパレルなどの作品を展開しています。居心地の良いお店のこだわりや、かわいいもの・素敵な作品を生み出している作家さんのことなどを『zuhka』の山本さんに聞いてきました。お話を聞きながら、いつの間にか筆者のお気に入りになったアイテムなどもご紹介していきます。

『zuhka』のはじまり

山本さんご自身が作家さんの作品が好きなのだそう。7,8年前に都内から引越してきて、この辺りの作家さんの作品がすごく素敵だと知り、ご自身がそういったものにいっぱい囲まれていたいという気持ちと、そういったものを紹介していきたいという想いで、セレクトショップで働きながら経験を積んでお店を出しました。

当時、もっと先のことになると考えていた開店でしたが、セレクトショップで働き始めて1年ほど経った頃、逗子の今とは違う場所に良い物件があり、予定より早く勢いで開店したそうです。

山本さんご自身は、20代の頃はテレビの番組制作の仕事を、30代の頃はライターをしていて、誰かに伝える・紹介するという仕事がフィットしていたのだそう。「ハンドメイド作家さんのものが好きということや、作家さんへの憧れもあったりもして、そういった作家さんを色々な人に知ってもらいたくて、このお店の仕事をしたくなったのかな」と話していました。

『zuhka』の店名の由来

逗子(ZUshi)と葉山(Hayama)と鎌倉(KAmakura)の頭文字をとって『zuhka』と名付けたのだそう。「この界隈の作家さんのものがいいなと思ったことから、そういうものを扱う店として象徴的な名前が良いと思ったこと、覚えてもらいやすいようになるべく短く、また、覚えたらそういう由来だったんだと知っててもらえるような名前にしたかったので」と山本さんは話します。

『zuhka』のこだわり

画像出典:zuhka

画像出典:zuhka

「作家さんや作品を選ぶことに関して、自分で使ってみたり、アクセサリーなどは自分で身に着けてみたり、自分で手に取ってみることを必ずして、馴染むと思うものを選んでいます」

「最近はこの地域以外の人にも広げていこうと思っていて、逗子っぽい都会と田舎のちょうど真ん中の、あったかいけれどちょっと洗練された雰囲気を持っている作品や作家さんのものを紹介できたらと思っています」と山本さん。

「オンラインでも買い物ができる中で、実際にお店に来てくださった方に、ここに来て良い時間を過ごせたなと思っていただけるようにしたいと思っています。来て良かったと思ってもらえるようなラインナップだったり、接客だったり、ディスプレイだったりを、スタッフみんなで心に留めています」と、居心地の良いお店の雰囲気づくりについても話していました。

POPUPイベント

月に1,2回ほどPOPUPイベントを開催しています。1つの作家さんだったり、アクセサリーという括りで、色々な作家さんのアクセサリーを展開したりといった感じで、作家さんや作品をより分かってもらえるようにするためのイベントです。

個展といった形で、1人の作家さんに、その期間のために作ってもらい発表するということもしています。

筆者も気になる注目のラインナップ

青柳あづみさんの器

逗子にいらした作家さんで、特徴的な形や色が魅力の器。海外での活動経験がたくさんあって、日本と海外それぞれの良いところを取り入れて、ご自身で作った色で色付けされているので、他にない良さがあります。デザインもとてもかわいらしいですね。和の印象の強いものから、ポップで遊び心のあるデザインまで、どれも個性があって素敵です。

毎年ゴールデンウィークに「ZUSHI POP」という個展を開催しているそうで、回を重ねるごとに人気が出て、最近では行列ができるほどです。

YURTAO(ユルタオ)さんのポーチ

YURTAOさんは、鎌倉を拠点に日本の産地でオリジナルの生地を作り、天然素材をベースに服や小物を作っている作家さんです。作品を作るのに、生地をオリジナルでデザインして、日本の色々なはたや(織物を製織する会社)で作ってもらって、ご自身で服にしています。ものによって染めたりもする場合は、染めの作家さんや、職人さんに染めてもらって仕立てているのだそう。1から10までご自身で作っているこだわりの作品。本当に理想のものを作っているのですね。

服はもちろん人気ですが、小物類やバッグなどは気軽に購入できて、YURTAOさんの世界観を楽しめるので購入される方が多いそうです。ポーチ(税込2,970円)やターバン(税込3,960円)などはご自宅用だけでなく、ギフトでも購入される方が多いお品。かわいいものも大人っぽいものもあり、生地の質感も柄によって違うので、使う方のイメージに合わせて選ぶのも楽しいと感じました。

『zuhka』オリジナルの香り「as I am」

『zuhka』のオリジナルの香り「as I am」。オイル(税込3,500円)とスプレー(税込3,300円)があり、テーマは”ありのままの自分”。ギフトに選ばれることも多いお品。鎌倉ロゼクールさんに、鎌倉の杉から香りを抽出した精油をブレンドして作ってもらっているそうです。鎌倉の森を守るために伐採しなければならない杉がたくさんあり、その杉から香りを抽出しているアロマの専門家の方がいて、その方にその杉の香りと色々なオーガニックの香りをブレンドして作ってもらったオイルとスプレーです。

最初はペパーミントのさっぱりした香りですが、段々木の甘い香りがしてきます。お店でも炊いている香りで、男女問わず人気があります。筆者もお店に入った時から心地よく感じていました。どこかで感じたことがある懐かしいようないい香りです。

逗子のおみやげにもなるアイテム

逗子のおすすめとしてご紹介できるものもあります。『zuhka』オリジナルハーブティー(3パック入り税込550円)・クッキー(税込350円)・ジャム(税込1,240円)。

ハーブティーは波と花束さんという葉山にある、ハーブティーをブレンドしてくれる作家さんのもので、汀(みぎわ)というハーブティーを『zuhka』のオリジナルブレンドとして一緒に作っています。

穏やかさを取り戻すブレンドで、頑張った日の疲れを癒すのにも良いですね、あまりない味だそうですが、華やかな味で、毎日飲めるような飲みやすい味になっています。お手頃ですし、お家に帰ってからも逗子の雰囲気を味わえますね。

クッキーになっているこちらの猫は「ズーキャット」という名前で、Momoeさんという横浜出身のイラストレーター方に『zuhka』にいそうな猫というので作ってもらったキャラクターです。クッキーは逗子のmonさんという方が作っています。monさんは、なるべくオーガニックの素材で米粉のクッキーを作っている作家さんです。毎回色々な味で作っているので、お店を訪れるたびに味が変わっています。

ズーキャットと一緒に入っているアイテムはシーズンで変わります。筆者が訪れた時は帽子でした。シーズンによってお花や、クリスマスシーズンにはサンタ帽やトナカイの角など、その時々で変わる味やアイテム。「来ていただいた時のお楽しみとして見てもらえたら」と山本さんは話します。

ジャムはKOIWAI confitureさんのもの。少し洋酒がきいていてフルーツの組み合わせに特徴があります。「プラム&プルーン」「アイリッシュウイスキーマーマレード」「ブルーベリー&いちじく」など、ほかにはないかけ合わせで、パンにはもちろん、ヨーグルトやアイスクリームにもよく合います。普段の生活がワンランクアップして贅沢に楽しめるジャムです。

「お家に帰ってから、ゆっくり夜にデザートにして食べたり、次の日の朝に朝食で食べたりと、逗子に来た時の穏やかな贅沢な気持ちを思い出していただけるようなものかな」と山本さん。

筆者もハーブティーとクッキーを購入して帰りました。おしゃれでかわいいギフト包装は無料なのだそう。嬉しいですね。ハーブティーはカモミールなどが入った飲みやすい味でした。ティーバッグの中にかわいいお花が透けて見えるのにも癒されました。

クッキーの味は「コーヒー&ピーナッツソルト」。甘すぎなくて、優しい味。ほろほろとほどけるような食感でした。「次に行った時にはズーキャットに添えられているアイテムは何かな?どんな味かな?」と考えると、とても楽しみになります。

こだわりの什器とレジ台

什器として使用しているこちらの古いトランクは、tsukimotoさんという横須賀にあるお店から譲ってもらったもので、大正時代に実際に輸送用などで使われていたもの。「昔から長く使われているものや、誰かが手をかけてきたものは、空間に馴染むというか落ち着く感じがあります。

「お店で扱っているものは新しいものですが、こういう新しいものと古いものが混ざっている感じがすごく好きです。新しいものも使っていくと段々ビンテージになっていくものなので、長く使えるイメージが広がればと、色々な昔のものも什器として使っています」と山本さん。

レジ台は、足踏み式のミシンの台を利用しています。こちらはハンドメイド作家さんの出品サイトで作ってもらったものだそう。お家に来たような、ひとつのお家の中のイメージをお店で表現したいと考えているそうで、什器というよりは家具などを使って落ち着く空間をつくっています。

レジ台の下には、日によっては山本さんの愛犬カステラちゃんがいる時もあります。運が良ければ会える看板犬です。お店に来ると1,2周お店の様子を確認し、あとはこの定位置にいるそうです。気になりそうなものたくさんあるのに、おとなしくしていていたずらもしないそうです。かわいくて賢いカステラちゃんですね。会えなくて残念でした。

メンバーシップサービス

「月に1,2回、お店のことやイベントのことをお知らせしたり、メンバーシップに登録している方だけに一部のものをお得にお買い物できるシークレットセールをしたいと思っています。今後はメンバーシップの方だけのイベントなどもしたいと考えていて、メンバーの方同士が交流できるようなこともやりたいと思っています。

”zuhka”に関心を持って登録して下さった方なので、共通の趣味や価値観をお持ちだと思います。この界隈で生活したり、活動される方とつながりがあったらと思われる方も多いと思うので、そういう方の交流の場になればと思っています」と山本さんは話していました。

まとめ

取材を終えて帰路に就いた時に、少し寂しく感じました。「またすぐに行きたいな」「次はあの商品をじっくり見たいな」「あれを買えばよかったかな」と想いが巡り『zuhka』の居心地の良さを実感しました。

作家さんの生み出す世界観や、山本さんをはじめとしたスタッフの方とのやり取りなど、行けて良かったと感じることの多いお店でしたので、ぜひ一度足を運んで『zuhka』で作家さんのアイテムを見てみてください。

『zuhka』

営業時間

11:00〜18:00
日によって11:00~17:00
(Instagramのハイライトやストーリーでご案内しています)

定休日

月曜日・火曜日(祝日営業)

電話番号

046-874-9310

支払い方法

現金、カード、電子マネー、QR決済

アクセス

JR逗子駅東口・京急電鉄逗子・葉山駅北口より徒歩5分ほど

住所:神奈川県逗子市逗子1丁目7-8 2F

駐車場:なし
駐輪場:あり

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