犬が『人の体にお尻をつけて座る』心理4選 愛犬が背中を向けてきたときの正しい対応とは?
なぜ?飼い主にお尻をつけて座る犬たち
飼い主が部屋でくつろいでいるとき、家事を行っているとき、愛犬が隣にやってきてお尻をくっつけるように背を向けて座ることはありませんか。なぜわざわざ背を向けて座っているのだろう、と少し寂しい気持ちになったり、疑問を抱く人も多いでしょう。
一見するとそっけなく見えるこの行動ですが、実は、背中を向けてお尻をくっつける行動には、犬の深い信頼と愛情が込められています。
本来、犬にとって背を向ける行為は、相手に襲われる可能性がある、いわゆる危険な状態です。自ら近づいてきて背を向けて座るならば、あなたを仲間と認めて信頼しきっている証なのです。
なぜ?犬が『人の体にお尻をつけて座る』心理4選
では、犬が人の体にお尻をつけて座っているとき、具体的にどのような心理が働いているのでしょうか。
1.飼い主の存在を感じて安心したい
心から信頼している飼い主の存在を感じることで、犬は「何かあっても飼い主が守ってくれる」と安心することができます。
そのため、無防備な状態になるとき(眠るときや休みたいときなど)は、最も安全な場所である飼い主の近くに行き、背を向けた状態でお尻をくっつけて座る犬も多いです。
2.甘えたい、かまってほしい
背を受けるだけでなく、お尻を密着させるようにくっつけてくる行動からは、飼い主の近くにいて安心したい気持ちだけでなく「甘えたい」「かまってほしいな」という甘えたがりな心理も含まれているように感じます。
元気いっぱい遊びたいという気分ではないけれど、飼い主と穏やかな時間を過ごしたいと思っているとき、なんとなく甘えたい気持ちが勝り、飼い主の体にお尻をつけて座るのでしょう。
3.背中を撫でてほしい
お尻をぐいぐいと押し付けるようにくっつけてくるときは、犬が何らかの要求をしている可能性があります。例えば、背中を向けるようにお尻をくっつけてくる行動からは、「背中を撫でて」という容貌が見え隠れしているように感じませんか。
犬によっては、ぐいぐいとお尻をくっつけてくるだけでなく、チラチラと振り返るように相手の顔を見てくることもあるでしょう。ぜひ愛犬の気持ちを汲んで背中を優しく毛並みに沿って撫でてあげてください。
4.不安を感じることがある
まるで急ぐように隣にやってきて、飼い主にお尻をくっつけるように背を向けて座るとき、どこか緊張した様子で体を固めているのであれば、何かに不安を感じているのでしょう。
外から聞きなれない音が聞こえていたり、地震の少し前に地鳴りを感知して飼い主の隣にやってくる犬もいたという話は多く報告されています。また、体調に異変を感じている時も同じ行動をとることがあるので、愛犬の様子を注意深く見守りましょう。
愛犬が背中を向けてきたときの正しい対応
愛犬が隣にやってきて背中を向けてきたりお尻をくっつけてきたとき、飼い主としてどのように対応すべきなのでしょうか。
普段からスキンシップを好む犬であれば、優しく毛並みに沿って背中を撫でてあげると、よりリラックスできるので安心して休むことができるでしょう。
不安そうに硬直していたり背中を丸めていたり、小刻みに震える様子を見せているときは、優しく声をかけながら背中を撫で、ときにはおもちゃなどを取り出して一緒に遊ぶことで気分を紛らわせてあげると良いでしょう。
このとき、体調に違和感はないか、歩き方がおかしいなどの異常はないか、愛犬の様子をしっかり確認してください。少しでも異常が見られたら、かかりつけの動物病院へ連れて行ってください。
まとめ
いかがでしたか。犬が人の体にお尻をつけて座る行動には、その人への信頼や愛情が込められています。ぜひその気持ちを汲み取り、背中を撫でてあげたり優しく声をかけてあげてくださいね。