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【新潟県内初】25mダブル連結トラックの共同輸送が始動 朝日物流・ブルボン・岩塚製菓が連携  効率化と脱炭素目指す新たな物流モデル(新潟県長岡市)

にいがた経済新聞

物流業界が直面する「2024年問題」や深刻なドライバー不足を背景に、朝日物流株式会社(長岡市)、株式会社ブルボン(柏崎市)、岩塚製菓株式会社(長岡市)の3社は、全長25メートルのダブル連結トラックによる共同輸送を新潟県内で初めて本格的に始動させた。輸送効率の向上とCO₂排出量の削減を両立する新たな取り組みに、関係者の期待が高まっている。

3社は2024年11月から試験運行と協議を重ね、2025年6月24日には国から正式な運行許可を取得。7月17日には、長岡市中之島のミトク長岡物流センターで出発式が行われ、県関係者や物流・食品業界の関係者が多数出席した。

導入されたダブル連結トラックは、1人のドライバーでトレーラー2台分の貨物を運搬でき、従来の2倍の輸送効率を実現。先頭のトレーラーにはブルボンの冷凍菓子を、後部のトレーラーには岩塚製菓の常温商品を積載し、長岡市から埼玉県内の物流拠点を経由して関東各地へ配送する仕組みだ。

輸送は、週2~3回の頻度で運行を予定しており、今後は荷主企業の拡大や運行台数の増加も視野に入れている。ただし、車両の特殊性による許可取得の手続きや運行ルートの制約といった課題も残る。

岩塚製菓の槇大介代表取締役社長は、「製造業者として、これまでは“作ったらあとは運んでもらうだけ”という感覚だったが、今後は荷主として“運ぶ”という部分にも責任を持ち、配慮しながら取り組む姿勢が求められていると実感している。(今後も)こういった取り組みを推進していきたい」とした。

新たな物流モデルは、大規模災害時の物流インフラ強化という観点からも、大いに注目できそうだ。

(文・写真 湯本泰隆)

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