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＜ONE AND ONLY Vol.11＞が、3月20日（水・祝）に飛行船シアターで開催された。

＜ONE AND ONLY＞は、“日々新しい存在が生まれて成長していくアイドルシーンを、楽曲、パフォーマンス、トーク、ファッション、ソーシャルなどさまざまな角度で切り取り、次世代の唯一無二、かげがえのない「ONE AND ONLY」を生み出すことを目指す”というコンセプトを掲げるアイドルイベント。

その第11弾となったこの日には、21組のアイドルが出演。それぞれが多彩なパフォーマンスを披露し、会場に大きな熱狂を生み出した。

本記事では、可憐なアイボリー、#2i2、Ma'Scar'Piece、ベンジャス！、RiNCENT♯、シャルロットから1名をピックアップして、そのメンバーに焦点を当てたライブレポートをお届けする。

・シャルロットの写真 227枚

取材＆文：竹内伸一

■シャルロット（ピックアップアイドル：一ノ瀬瑠菜） 想いをひたむきに届けた全力ステージ

舞台袖から円陣のかけ声が聴こえるとSEが流れ出し、クラップが巻き起こる中、この日のトップバッター、シャルロットがステージに現れた。揃いの赤い衣装に黒いロングブーツという出で立ちがステージでよく映える。そんな衣装に身を包んだ一ノ瀬瑠菜は、髪に大きな髪飾りをつけており、それがまたひと際目を引いた。もちろん目を引くのはそれだけではなく、彼女のパフォーマンスも。メンバー紹介を盛り込んだ「We are シャルロット」では、ステージを駆け回りながら楽しい雰囲気を作り出し、「8月のリライズ」ではキュートな歌声を響かせ、サビのジャンプも可愛らしくキメてみせた。

途中のMCでは“円陣の声が会場にも漏れ聞こえた”という話になり、“ヤバい……（笑）”とメンバー全員で大盛り上がり。一ノ瀬も楽しくてたまらないといった表情で、その様子は、グループの和気藹々とした雰囲気を伝えてくれた。

後半は、はつらつとダンスをくり広げつつ、クールな表情で切なく歌う場面もあり、前半とはまた違う一面を披露。彼女のパフォーマンスは笑顔を振りまきながらも、時折、真剣な眼差しになり、一生懸命に歌い踊るといった印象。そこからは最高のライブを届けたいというようなひたむきな想いが感じられるものだった。

シャルロット＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

SE
We are シャルロット
8月のリライズ
MC
シャル・ウィ・ダンス？
天使は私じゃだめですか？
MC

■RiNCENT♯（ピックアップアイドル：琴吹ゆず） すべての瞬間にベストを尽くす清々しきパフォーマンス

昨年、ダチョウのモノマネでバスり、一躍時の人となったRiNCENT♯の琴吹ゆず。しかし、当然ながらステージではそんなコミカルな一面は控え目に、しっかりとしたパフォーマンスを披露してくれた。

SEのメンバー紹介で名前をコールされると、ステージのセンターに歩み出て満面の笑みを振りまき、「シャララ」では賑やかなサウンドに乗って楽しそうに歌い踊る。かと思えば、「ガチ恋シンドローム」では拳を突き上げて凛々しいポーズをキメ、さらにはフロアにマイクを差し向けコールを煽る。すかさず会場から声が上がると、満足そうな表情を浮かべた。

「Kiss Me Baby〜恋焦がれ〜」では、メンバーが一体となって激しいパフォーマンスをくり広げる。琴吹もほかのメンバーと動きをしっかりとシンクロさせて見応えのあるシーンを作り出す。最後は全員でポーズをキメると、再び満足そうな表情になっていた。ラストの「君じゃなきゃダメなの」では、今度はしなやかなダンスで魅了。さらに落ちサビでは感情のこもった歌声を響かせ、最後は“大好きだよ”の台詞を絶叫。会場から大きな歓声を呼び起こした。しっかりと踊り、しっかりと歌う……そんな彼女のパフォーマンスは、その瞬間にすべきことにベストを尽くすといった強い想いが感じられる清々しいものだった。

RiNCENT♯＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

SE
シャララ
ガチ恋シンドローム
Kiss Me Baby〜恋焦がれ〜
MC
君じゃなきゃダメなの
MC

■ベンジャス！（ピックアップアイドル：日高里緒） 会場全体に轟いた熱き歌声

ベンジャス！の日高里緒は、変幻する歌声で観る者を惹きつけた。クールな佇まいながら、しっかりと感情を込めて歌った「細胞」に始まり、メタリックな高速チューン「BREAK!!!」では、激しく歌い、“踊れ～！”と猛々しく煽り、サビでは見事なロングトーンを披露。「駄駄駄青春歌」は観客に訴えかけるように熱唱し、会場から大きな拍手を巻き起こした。

白眉はラストの「僕は君で出来てる」。静かな歌い出しで美しく伸びやかな歌声を会場中に響かせると、曲が進むにつれて、その歌声に力感が増し、感情があふれ出るような熱唱に。最後は高梨螢とセンターで寄り添うように大迫力の絶唱を轟かせてライブを締めくくった。

もちろん歌だけではなく、彼女のパフォーマンスも見事なもので、激しい曲が並んだ中盤では、曲調に合わせてダイナミックなダンスをくり広げて会場の視線を集めた。特に「駄駄駄青春歌」のビートダウン風のパートでは、ほかのメンバーとともに激しいヘッドバンギングをくり出しながら拳を振り上げる。大迫力のパフォーマンスで、会場を大いに沸かせた。そんなインパクトのあるダンスに変幻する歌声が融合した彼女のステージングは、その魅力を存分にアピールするものだったように思う。

ベンジャス！＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

SE
細胞
BREAK!!!
駄駄駄青春歌
僕は君で出来てる
MC

■Ma'Scar'Piece（ピックアップアイドル：大森莉緒） 凛々しさと激しさのコントラストで描いた独自の世界観

“トランスアイドル”を掲げるMa'Scar'Pieceは、荘厳な「Overture」に乗ってステージに登場した。大森莉緒は、ピンクの鋲がついた手錠を振り回しながら、クールな佇まいでステージを闊歩。最後に5人でポーズをキメると、90年代のクラブサウンドを思わせる性急なビートが高揚感を誘う「ゼロ・グラビティ」が流れ出し、彼女たちのライブがスタートした。

大森は切れ味の鋭いダンスで魅了。かと思えば、サビでは手を掲げたまま動きを止めてポーズ。その立ち姿の凛々しさには、思わず見入ってしまった。「Supernova」では、時にゆったり、時に激しくと場面ごとにコントラストをつけたパフォーマンスを披露。続く「BON BON FIRE」ではラップ、「OTAKEBI」ではしなやかな歌声を聴かて見せ場を作りながら、激しいダンスをくり広げると、最後の「圧倒的アイドルの極み」も激しく賑やかにパフォーマンス。5人は動きをしっかりと揃え、声を重ねて一体となって歌い踊り、大きな高揚感を生み出した。

もちろん大森も激しいダンスをくり広げ、熱い歌声を響かせる。しかしながらクールな雰囲気は崩さず、しっかりと自分の世界観を示していた。

Ma'Scar'Piece＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

Overture
ゼロ・グラビティ
Supernova
BON BON FIRE
OTAKEBI
圧倒的アイドルの極み
MC

■#2i2（ピックアップアイドル：天羽希純） 観客の心を撃ち抜く可愛らしく妖艶なステージング

SEとともに発生した大コールを従えるかのようにステージに登場した#2i2。アップテンポなロックチューン「ライトシーカー」でライブをスタートさせると、一気呵成に攻め立てた。天羽希純は、繊細かつ激しくといった具合いに緩急をつけた動きで観客の視線を集め、サビでは叫ぶように熱く歌い上げて、その耳も奪っていく。さらにその歌声に妖艶さが加わると会場からは“うぉ～！”といった歓声が沸き上がった。

続く「ナイトダイバー」は、その妖艶さに拍車がかかり、会場の視線をくぎ付け状態に。「SAYONARA」では、ステージ前のカメラに視線を送る余裕を見せると、「善人悪人」では、今度は隙あらば会場中に視線を投げ、笑顔を振りまいていく。圧巻は「MONSTER LIVE!!!」。可愛らしい歌声を聴かせた次の瞬間には、ドスのきいた迫力の絶唱でライブのテンションを上げていく。最後は《So, show must go on》を絶叫して沸点を越える大歓声を巻き起こしてライブを締めくくった。

背が高くスタイルのいい彼女だけに、立っているだけでも存在感は抜群だったが、しなやかな所作からは妖艶な雰囲気が漂い、その一方で、弾けるような笑顔で可愛らしさを振りまいていく。そんな彼女のパフォーマンスは唯一無二のもの。可愛らしくもセクシーな彼女にしか成しえない堂々たるパフォーマンスだった。

#2i2＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

SE
ライトシーカー
ナイトダイバー
SAYONARA
善人悪人
MONSTER LIVE!!!
MC

■可憐なアイボリー（ピックアップアイドル：永尾梨央） グループを牽引する表現力豊かなパフォーマンス

飛行船シアターのステージはかなり広く大きなものだが、11人で登場した可憐なアイボリーは、そんなステージによく映える。さらに、彼女たちが元気いっぱいに可愛らしく歌い踊ると、そこは一気に華やいだ空間へと変わっていった。そんな中、リーダーの永尾梨央は見事な歌とダンスでグループをまとめ上げていく。

冒頭の「私、アイドル宣言」では、歌詞にあるようにあざといばかりのスマイルで元気よく踊る。落ちサビでは透明感のある美しい歌声を披露し、今度はその声でライブを盛り上げていった。「#超絶かわいい」では後列からダイナミックなダンスをくり広げ、メンバーを鼓舞。さらに下手（しもて）に歩み出て観客を煽り、会場のテンションを上げていく。「恋の矢印」で切ない歌声を響かせると、「君は必ず好きになる」では誰よりも元気よく弾むようにパフォーマンス。落ちサビで再び美しい歌声を響かせたあとは、全員で“大好き！”を熱唱し、会場から“俺も！”という声を引き出して、大熱狂の中、ライブは終焉となった。

落ちサビなど要所を任されることが多い彼女は透明感のある歌声でグループを牽引。一方、パフォーマンスは後方に下がった時にこそ、大きな動きでしっかりと表現しているといった印象を受けた。歌でグループを引っ張り、ダンスでグループを押し上げる。陰に日向にグループを支える彼女の存在は、可憐なアイボリーに必要不可欠なもの……そんな思いにかられるライブだった。

可憐なアイボリー＜ONE AND ONLY Vol.11＞

2025年3月20日（水・祝）
飛行船シアター

Overture
私、アイドル宣言
#超絶かわいい
おまえも♡
恋の矢印
君は必ず好きになる
MC

＜ONE AND ONLY Vol.13＞

日時：2025年4月12日（土）開場16:30／開演17:20
会場：harevutai
出演：FES☆TIVE、Onephony、fishbowl、CiON、美味しい曖昧、Dark Idol PROJECT、SCRAMBLE SMILE
チケット：前方優先エリア￥6,500円　一般￥3,500　女性／学生￥2,500　当日￥4,500

＜Popteen＆Cuugal×ONE AND ONLY　ポップキューフェス 2025＞

日程：2025年6月21日（土）
会場：KT Zepp Yokohama

■第1弾出演者
【アーティスト】
・iLiFE!
・Jams Collection
・夜光性アミューズ
・ドラマチックレコード

【モデル／タレント】
・しなこ
・Mumeixxx
・梶原叶渚
・Popteenモデル：谷田ラナ、向井玲衣
・Cuugalモデル：あいみお、ここぴょん