オフィスのエアコン、6割が寒すぎて体調不良の経験あり 設定温度が不満でも言い出せない人も
NEXER(東京都豊島区)は4月30日、現在会社に勤めている男女400人を対象に、「オフィス内のエアコン設定温度」についてのアンケートを実施し、結果を公表した。
空調温度をストレスに感じても、我慢してしまう人が約2割
オフィス内でエアコンが「寒すぎる」または「暑すぎる」と感じたことはあるかという質問に、半数以上(55.3%)の人が、「ある」と回答した。
「ある」と感じたことがある221人に、そう感じたときどうするか、もっとも当てはまるものから選択してもらうと、「ブランケットや羽織りものを使う」が37.6%でもっとも多く、次に「直接リモコンで温度を調整する」が25.3%と続いた。一方で、3位には「何も言わず我慢する」が入り、20.8%だった。
それぞれの回答について理由を聞いた。
「ブランケットや羽織りものを使う」と答えた人の理由
・(席を)移動できないから(20歳代・女性)
・他者がどう感じているかわからないため(40歳代・男性)
・人によって体感温度が違うので、羽織って調節する(40歳代・女性)
「直接リモコンで温度を調整する」と答えた人の理由
・大幅に設定を変えずに、多少変える。仕事に集中できなくなるから(20歳代・男性)
・カーディガンやブランケットでの調整は難しいので空調自体を調整する(30歳代・女性)
・暑い、寒いは個人差があり埋められないのでお互いに付けたり消したりするしかない(40歳代・男性)
「何も言わず我慢する」と答えた人の理由
・新人だからなかなかいい難い(10歳代・女性)
・自分のわがままで変えるのは申し訳ないので(30歳代・女性)
・全館空調なので、個別に変えられないから(30歳代・男性)
6割以上が、寒すぎる冷房で体調を崩したことがある
オフィスのエアコンの設定温度が原因で体調を崩してしまったことはあるかという質問には、20%の人が「ある」と答えた。そのうち、「寒すぎ」により体調を崩した人は66.3%を占め、その原因を聞いたところ、以下のような回答が寄せられた。
・冷房がききすぎて直に冷風が当たっていたから(20歳代・男性)
・エアコンの風が直接当たる席だった(40歳代・女性)
・風が直接当たって頭痛になったため(50歳代・男性)
冷房の風が直接身体に当たったことで、体調を崩したケースが多いことがわかる。
「オフィス内のエアコン設定温度に関するアンケート」はエアコンフロンティアと共同で、2025年4月11日から21日に実施。調査対象は、事前調査で「現在会社に勤めている」と回答した全国の男女400人。発表の詳細は同社の公式プレスリリースで確認できる。