“マタニティマーク”つけるか悩んだ妊娠中。電車利用で感じた周囲の優しさ…
ライターの“まにゃさん”です。現在、在宅コールセンターのSV(スーパーバイザー)として勤務しながら、育児に奮闘中です。私が第1子を出産したのは30歳のときで、すでに5年が経過。そろそろ年齢も考えて本格的に第2子妊活を考えているワーママです。
今回は、妊娠中も電車を利用するしかなかった私が経験したエピソードをお話します。
混み合う電車に乗らざるを得なかった…妊娠中の通院
初めての妊娠。マタニティマークをいただいたときは嬉しかったものの、実際に使うとなるとかなり迷ったのを覚えています。新聞記事などで、電車内でのトラブルに関するニュースを目にしていたからです。
余計なトラブルになっては困ると思い、あえて目立つところにはつけないようにしていました。しかし、安定期を過ぎるとおなかはますます目立ってきて、誰が見ても一目で妊婦だと分かるようになりました。
車を持っていなかった私の移動はもっぱら電車やバス。安定期に入り、横浜から都内へ引っ越しをしてからは、病院が遠くなり、毎回満員電車を使わざるを得ない状況でした。
できるだけ混雑する時間を避けようとしていたのですが、病院の時間の都合や用事があるときはそうはいきません。周囲の視線を感じながらの満員電車での通院は、思ったよりも心身ともにバードなものでした。
カップルの耳打ちにドキッ! でも余計な心配だった
そんな事情があり、混雑した電車に乗っていたときのこと。つり革を片手にぼんやりと立っていると、斜め向かいに座っていた30代後半くらいのカップルが私に気づいたのを感じました。
女性が横にいた彼に耳打ちをしています。新聞記事のことを思い出し、「何か言われたらどうしよう」と不安になる私…。
すると、男性がすたすたと私に近寄り、「あちらの席をどうぞ」と優しく声をかけてくれました。横にいた女性も、「私たちは次で降りるから」と、立ち上がってくれたのです。このときのとても素敵な優しい笑顔は忘れられません。
子連れにもかかわらず、席を譲ってくれたママも!
新宿から横浜へ向かう電車内でのこと。3~4歳くらいの男の子を膝に乗せて一緒にスマホを見ていた母子に出会いました。
少し離れていたところに立っている私に気がつくと、まだ手がかかる子どもを抱えながらもわざわざ席を立ち、私のところに来てくれたのです。
「あそこの席、あいたので座って」と手を軽くとりつつ席まで誘導してくださいました。そのときの優しい笑顔と、きょとんとしながらもお母さんにしがみついていた男の子の愛らしさ。今でもはっきりと覚えています。
いい思い出ばかりではないからこそ身にしみた優しさ
電車内でのエピソードは、実はいい思い出ばかりではありません。
妊娠後期、さらに大きくなったおなかを抱えて乗り込んだ電車内では、優先席でもいろいろな光景に出会ったものです。
気づいていないフリをして、スマホを見続けるOLさん、堂々と漫画を読む若いサラリーマン。世の中はやはり冷たいなあと思わざるを得ない状況が多々ありました。
だからこそ、周囲の方の優しさは身にしみ、今でも思い出すことが多々あります。
自分が妊娠を経験するまでは、妊婦さんに対して率先して席を譲るという経験は正直あまりありませんでした。しかし、実際自分が妊娠して初めてさまざまなことを知りました。妊婦さんの不自由さ、つらさ。そして、そんな自分に対して率先して席を譲ってくれる方々の優しさや温かさ。いつの間にか、席を譲るなど何かお手伝いできることはないかと考えるようになりました。この妊娠中の経験を、今後に活かしていければと思います。
[まにゃさん * プロフィール]
在宅でコールセンターのSVや事務の仕事をしています。5歳の息子と夫の3人家族。最近念願の2人目を流産してしまい、しばらくブルーでしたが、また立ち直って現在妊活中のワーママです!
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。