雅楽師の東儀秀樹さん!クラシックカーレースの魅力を語る
カーマニアの安東弘樹が、これまた車が大好きな方をお迎えしてお送りする番組。
今週は雅楽師でクラシックカーマニアとしても知られる東儀秀樹さん。
今回はクラシックカーレースの魅力を伺いました。
東儀秀樹さん
日本で最も名の知られる雅楽師。
高校卒業後に宮内庁楽部に入り、雅楽演奏会などに出演するほか、海外での公演にも参加。
日本の伝統文化の発信と国際親善の役割の一端を担い、昨年12月には文化庁長官特別表彰が贈られました。
また多趣味の一面も知られており、クラシックカーレース参戦の他にも、バイク、陶芸、乗馬、クレー射撃などにも精通されています。
若かりし頃の東儀さんの華麗な車遍歴
元々東儀さんは機械のメカニズムに興味を持つ少年だったそうで、16歳になった時に原付、そして18歳になると直ぐに自動車の免許を取得したそうです。
そんな東儀さんのファーストカーは自宅にあったスカイライン・ケンメリ。
まさかケンメリが最初の車なんて羨ましすぎると、同級生からも憧れられていたとか。
しかし古い車なので、エアコンもオーディオもついていない個体。
そこでメカニズムにも興味を持つ東儀さんは、オーディオのカスタムを手掛けたんだとか(当時はショップにて施工)。
オーディオも完成したケンメリに乗る闘技さん、かっこいいものを操る自分に酔っていたそうです。
そんな東儀さんが自分のお金で始めたかった車がまた凄い。
それは音楽評論家の湯川玲子さんが所有していたメルセデスSL380。
オープンの2シーターのシャンパンゴールドと超ド派手な個体をかなり安く譲っていただいたそうで、これに乗って宮内庁にも出社していたそうです。
(周りからはかなり嫌な顔をされたんだとか)
メルセデスSL380の次に東儀さんが愛でた車は真っ赤なポルシェ993。
子供の頃、お母さんに「いつか赤いスポーツカーに乗せてあげる」と約束。
それを叶えるために購入されたそうです。
最後の空冷とも言われる993に母親を乗せて、幼い頃の約束を果たしたそうです。
クラシックカーとの出会い
純粋に車好きと語る東儀さんは、ある日、知り合いからイタリアで開催されるクラシックカーレース「ミッレミリア」の存在を教えてもらいます。
尋常じゃない趣味人の集まり。
そこにいる人は全て「純粋な車好き」。
そんな環境に憧れて、まずは日本で開催されたラフェスタミッレミリアに参加。
そのレースに参戦するために購入したのが、1954年式の珍しい車「AC ACE」です。
当時の東儀さんの夢は「自身の愛車AC ACEでイタリアのミッレミリアに参加すること」。
そしてなんとその夢を叶えるだけじゃなく、さらに初参戦でナショナルトロフィー獲得という離れ技を成し遂げたのでした。
「世界遺産」「文化遺産」など、普段走れないようなところも巡りながら、3日間で1600キロをクラシックカーで走る過酷なレース。
これは本当にすごいことなんです!
(TBSラジオ『GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~』より抜粋)