横浜美術館 11月から一部再開 「自由でひらかれた」場に
大規模改修工事のため休館していた横浜美術館=西区みなとみらい=が11月1日から一部の事業を再開した。新設された入場無料のギャラリー8、9では、現在、横浜美術館コレクション展を開催している。
24万冊を超える国内外の展覧会カタログや専門書、雑誌や映像資料を所蔵した美術図書館や、「地域の文化と本のあるお店」をコンセプトとしたミュージアムショップ、(株)横浜十番館が手掛けるカフェもリニューアルオープンした。
主任学芸員の坂本恭子さんは「小さなお子様連れでも気軽に入って来られる空間になりました。ふらっと寄ってもらえたらうれしいです」と話す。
また、未就学児から12歳までを対象にした、体験を通して美術に出会う専門施設「子どものアトリエ」と12歳以上を対象に「つくる」ことを通して美術に親しむ専門施設「市民のアトリエ」の活動も再開。アトリエならではのユニークなイベントを実施していく。
来年2月8日の全館オープンでは、子どもと一緒に楽しめるスペースを新設。作品や建築を見ながらくつろげる机や椅子も設置される。広報の高橋未早さんは「より自由でひらかれた場所になります。全館オープンも楽しみにしていてください」と話す。
同美術館は2021年から工事のため全館休館し、今年3月から6月にかけて行われた「第8回横浜トリエンナーレ」で一時開館していた。