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解禁間もない天川村で渓流アマゴ釣り満喫【奈良】22.5cm頭に26匹をキャッチ

TSURINEWS

アマゴ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

3月2日に解禁を迎えた、アマゴの聖地として名高い奈良県・天川村。美しい天然魚に出会うべく3月27日に釣行したところ、22.5cmを頭に多数の20cmクラスをキャッチした。釣行の様子を詳しくお届けしたい。

アマゴの聖地・天川村

天川村は解禁前後の成魚放流量が極端に多い事で知られ、足繁く通うファンも多い好釣り場だ。2025年も2月25日~28日の間に全河川で成魚放流が実施され、さらには3月23日、4月6日、5月3日・11日にも追加で放流が行われる。そのため、春シーズンは特に魚影が濃くなっており、好釣果に恵まれやすくなっていると言えよう。今回著者が釣行したのは、解禁して1回目の放流後…という事になる。

日券を買い洞川地区へ

朝一、まずは天然魚を求めて洞川地区へと車を走らせた。

日券購入

何はなくとも、まずは釣行の為の遊漁券を買う必要がある。午前6時頃、川合交差点付近にある福西豆腐店さんで3500円の日券を購入した。こちらは早朝でも遊漁券が購入できる唯一のお店となっているが、水曜日は定休日のため注意が必要だ。ちなみに、天川村漁協の朝の営業開始時刻は7時30分となっていることも追記しておきたい。

福西豆腐店さんと日券(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

今回の餌

福西豆腐店さんは釣り餌も取り扱っているので、今回はブドウムシ1パックを購入しておいた。川虫をメイン餌として使用する予定だったため、あくまで「川虫が採れなかった際の予備」として購入したのだが、結果的にこれが大正解となった。

ポイントへ

3月23日に追加成魚放流が行われたのは、エリアの中央と西部になる。放流場所周辺の魚影の濃さが大変気になったが、著者は天然魚を釣りたいため、まずは洞川方面へ向かった。川合交差点を過ぎた後、トンネルを抜けてしばらく走ってみたところ、幸い周囲に車が無かったので駐車。手早く身支度を整えて、いざ入渓だ。

好みのポイントに入るも…

今回の入渓場所は、著者が過去二度天川を訪れた際に好釣果を得た場所だったのだが、想定外の事態が起きる。

今回の仕掛け

この日使用した仕掛けはこちら。

当日の仕掛け(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

洞川地区では5m~5.7mの3WAYズームであるシマノ・渓峰 尖 硬調57を、天の川本流では川幅の広さを考慮し、弧渓ZM M61を使用した。天井糸は2mとし、仕掛けの全長は取り回しを重視して竿の長さよりも僅かに短くしてある。1本の水中糸で構成される、「通し仕掛け」と呼ばれるタイプだ。

川虫が採れない

入渓してすぐの場所でブドウムシを流してみたところ、すぐに1匹目が釣れた。これでボーズを逃れたと一安心だ。

記念すべき1匹目(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

これに気を良くし、連発を期待して大きな瀞や流れ込みを狙ってみたのだが、何故かアタリが無い。そこで餌を川虫に変更するべく、川に網を何度も突っ込んで採集を試みたのだが、クロカワムシとキンパクがほんの数匹入るだけだった。どうやら川虫を採集するには、もっと水温が高い本流中流部を狙うべきだったようだ。仕方なく今回は本命ポイントで貴重な川虫を使用する事にし、ブドウムシと残りイクラメインで釣り上がる事にした。

先行者の影

川虫を諦めた後しばらく釣り続けてみたものの、好ポイントで一切アタリが出ず、明らかに「釣りこぼしですよ」と言わんばかりの場所で2匹を追加しただけ。これは変だなと思っていたら、80mほど先に釣り人の影を発見。丁度上流側から釣り降ってくるところだった。

このケースはおそらくお互い気づかずに入渓しているので、仕方がない。マナーとして、下流側にいた著者が元来た場所から静かに退渓することにした。

再入渓で大正解

先行者がいた場所から一気に下流側に降ってきたところ、周囲に車の影が無かったので再入渓。これが当たった。

淵・瀞で連発!

過去の釣行時に一度も入ったことが無い場所だったので心配したのだが、無事に河原に降りることが出来た。降りた場所には大きく魅力的な淵や瀞があり、アマゴが泳いでいるのが見える。

早速イクラを流してみたものの、やはりスレているのか一切反応しない。ブドウムシも流してみたところ、反応はするが直前で見切られてしまう。それならばと、貴重なキンパクを流してみたところ、目論見通りヒット!さらに、下流にあった瀞ではブドウムシに好反応、18cm~20cmクラスが竿を曲げて楽しませてくれた。

20cmがヒット(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

相変わらずの魚影の濃さ

渓相を楽しみながら川の中を歩いていると、時折アマゴが飛び出してきたり、15cm程のアユが群れで泳いでいたりと、実に魚影が濃い。釣れる魚は天然魚がメインだが、時折2月末に放流されたのであろう成魚放流個体も混じる。

放流個体と思しきアマゴ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

良型登場!

比較的流れの強い流れ込みが二つぶつかってエグレが出来る好ポイントでは、底付近をじっくり流していく事で良型含め3連発。1番大きなものは22.5cmあり、引き味は最高だ。

22.5cmのアマゴ(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

マナーは守ってほしい

連発後、次の淵も好ポイントなので期待したのだが…どういう訳かアタリが無い。足元には真新しい足跡が多数あったので、この段階では「前日も多数のアングラーが入ったのか」と思っていた。だがここから先、アタリが不気味なほどにピッタリ止まってしまった。

おかしいと思いつつ川のカーブに沿って遡行を続けていくと、カーブを曲がり切った先で50m程前方に先客を発見。先ほど車を駐車した際、周囲には一切車が無かったために「変だな」と感じつつも、これもマナーだと思い静かに下流側から退渓。潔く車に戻ったのだが…なんと著者の車のすぐ正面に、先のアングラーのものと思しき車が停まっていた!これはいわゆる「頭ハネ」だ。正直渓流釣りを楽しむなら、ルールやマナーはきちんと守ってほしいものだ。

下流ではイワナも

仕方なくさらに下流へと移動し、トンネルすぐ傍から再々入渓。瀞場をブドウムシ+大オモリで攻めてパラパラと追加しつつ、期待の流れ込みでは20cmのニジマスと23cmの良型イワナも登場した。アマゴの数がトータルで20匹となったので、一度移動することにした。

23cmイワナも登場(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

九尾ダム下でも良型

ある程度数が釣れると、他の場所はどうなのだろう?と考えるのは釣り人の性。天の川本流、九尾ダムの少し下流辺りへと移動し、再度入渓してみた。一応川虫も探してみたのだが、ほんの数匹採れただけ。仕方なく、この場でのメイン餌は残り僅かなブドウムシとした。

いきなり良型

瀞場横にある流れ込みでいきなりヒットしたかと思えば、さらに次の大きな瀞場でも、3B+G2のオモリ2個付けにブドウムシという組み合わせで22cmが竿を絞り込む。これは3m~4mほどの深さをじっくり流す事で得られた釣果だ。

22cmの良型(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

どこも魚影が濃い!

瀞場を注意深く覗いてみると、時折底の方をアマゴが泳いでいくのが見える。入渓した所は放流場所とは全く関係が無い場所だが、どうやらこの辺りまで遡上してきているようだ。次の瀞場横の流れ込みでは、1か所で3連発。うち1匹は22.5cmの良型だった。

2匹目の22.5cm(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

エサ切れ&雨

まだまだ釣れそうな気配だったのだが、昼過ぎから降り出した雨もやや強くなってきた。餌も残り2匹となったので、次に現れた複雑な形の瀞場を最後のポイントとした。

だが、1回目のアタリを痛恨のラインブレイク。さらに作り直した仕掛けで挑むも、なんとまたしてもラインブレイクをくらってしまった。どうやら良型が潜んでいたようで、0.2号ではダメなようだ。正直川虫を採りなおしてでも釣りを続けたい所だったが、雨がどんどん強くなっていくのを感じたため、安全面を優先して納竿とした。

魚影の濃さを堪能!

この日の最終釣果は、22.5cmまでのアマゴが26匹、うちキープは15匹(+イワナ1匹、ニジマス1匹)となった。

当日のキープ分(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

春先にも関わらず22cmクラスが顔を出し、アベレージサイズは18cm程度。ラインブレイクが悔やまれるが、中々に充実した釣行となった。餌切れや悪天候でなければもっと釣れていただろう。

今後の天川村の見通しだが、成魚の追加放流が行われる4月・5月は間違いなく大釣りが期待できるし、そうでなくても元々魚影が非常に濃いエリアの為、これからは水温の上昇と共に良い釣りが出来るはずだ。この日の釣行を見る限り、4月半ば以降は本流で尺クラスも期待できるだろう。天川村は所により谷が深いので、安全対策を万全に行い、マナーを守って楽しんでほしい。

<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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