都内で吉野家のキッチンカー「オレンジドリーム号」を発見 / 店舗にはないレアメニューを注文してみた
先日、東京都千代田区の「大手町川端フードガーデン」で知人とランチを食べることになった。大手町川端フードガーデンとは、日替わりでキッチンカーが集まる平日のランチスポットである。
いざ足を運んでみると、日本有数のビジネス街だけあって、ケバブやタコス、焼肉などが勢揃い……数あるキッチンカーの中から私が選んだのは、生まれて初めて見かけた吉野家のキッチンカー「オレンジドリーム号」だ。
そこで今回は、吉野家のキッチンカー・オレンジドリーム号について詳しく紹介したい。
・オレンジドリーム号
吉野家によると “動く吉野家” ことオレンジドリーム号は2008年に運行を開始したらしい。都心のオフィス街から店舗のないエリア、離島などに出向いて営業を行っているそうだ。
4トン車や2トン車には炊飯機能や冷蔵庫、上下水道を備え1000食以上の牛丼を提供できる設備を持っているという。
私が見つけたオレンジドリーム号はダイハツ「ハイゼット」をベースとした小型車両で、主に首都圏や大阪で展開。小回りが効くから狭いスペースでも営業が可能とのこと。
店舗の外観を再現したオレンジ色の外装に吉野家の文字……安心感抜群の見た目である。ちなみに店主曰く「火曜日と木曜日は大手町川端フードガーデンで、常盤橋や赤羽橋でも出店しています」とのこと。別に “激レア” というわけではないってことか。
・心の友
オレンジドリーム号の誕生は、吉野家が阪神・淡路大震災(1995年)の発生翌日に避難所にテントを張って牛丼の炊き出しを行ったことがキッカケ。多くの人にあたたかい牛丼を届けたいという思いで生まれたそうだ。
店舗のない地域にオレンジドリーム号がやってきたら、この日の私のように誰だってテンションがぶち上がるだろう……牛丼は日本人にとって心の友みたいなものですからね。
・オム玉子牛丼
なお、メニューは牛丼がメインで「キムチ牛丼」や「チーズ牛丼」などもある様子。店舗よりも価格設定はちょい高めのようだ。注文したのは、お店イチオシのメニュー「オム玉子牛丼(並790円)」である。
「オム玉子」は牛丼やカレーのトッピングとして人気だが、オム玉子牛丼は吉野家公式サイトに載っていないメニュー。となると、キッチンカーよりもオム玉子牛丼の方がレアという可能性も。
それはさておき、お箸、スプーン、紅生姜等は必要な分をセルフで持ち帰る仕組み。キャッシュレス決済にも対応していた。オレンジドリーム号での購入の流れはこんなところ。
オム玉子牛丼はまあ想像どおりの味で美味しかった。牛丼の旨味とオム玉子のとろふわ食感がマッチしないわけがない。大手町川端フードガーデンで勝負できるご褒美メニューということだろう。忙しいランチタイムにすぐに食べられる満足度の高いメニューだ。
というわけで今回は、日本有数のビジネス街にて「うまい、やすい、はやい」を体験。本当に旧友と再会したレベルでテンションが上がったので、今度は離島や店舗のないエリアにオレンジドリーム号を探しに行きたい。
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.