「僕達が思い描く一番素敵な職場像」——土岐隼一さん、永塚拓馬さん、阿座上洋平さんが登壇した「TVアニメ『拷問バイトくんの日常』AGF2025ステージ アニメ&まんが聖地 EXPO」をレポート【AGF2025】
アニメ・コミック・グッズなど“乙女のためのすべて”が集まる池袋の大型イベント「アニメイトガールズフェスティバル2025(AGF)」。アニメイト池袋本店前の中池袋公園では、「アニメ&まんが聖地 EXPO」が同時開催されており、11月9日(日)には「TVアニメ『拷問バイトくんの日常』AGF2025ステージ アニメ&まんが聖地 EXPO」が開催されました。
本ステージには、セロ役・土岐隼一さん、ミケ役・永塚拓馬さん、ヒュー役・阿座上洋平さんが登壇。和気あいあいとしたアフレコ現場の裏話を交えつつ、個性豊かなキャラクターたちの魅力や新情報を紹介しました。
【写真】『拷問バイトくんの日常』土岐隼一ら声優陣が登壇したAGF2025ステージレポート
「アニメ見てくれへんかったら、分かってるよな?」
観客の盛大な拍手の中、キャスト陣が登壇。まずは土岐さんからTVアニメ『拷問バイトくんの日常』のあらすじが紹介されました。本作の舞台は殺しや拷問が合法化された世界。拷問を請け負うホワイト企業「株式会社スピリタス」で働く“バイトくん”に焦点を当てた物語です。
初めて作品を見た時の感想を訊かれた阿座上さんは、表紙の可愛さとバイオレンスな内容のギャップの魅力を紹介。土岐さんは「怖い部分と温かい部分の緩急」が作品の面白さを引き立てていると語ります。
続いてキャスト陣から個性的なキャラクターたちが紹介されました。いくつものバイトを渡り歩いてきた結果、拷問バイトに定着した青年・セロを演じる土岐さんは彼について、器用で何でもできてしまうからこそ、刺激を求めていた部分もあるのではないかとキャラクターの内面を掘り下げます。
セロの後輩・ミケは幼げな見た目とは裏腹に、可愛いだけではない一面も秘めたギャップの持ち主。ミケを演じる永塚さんは、演技について「猫っぽさを重視しました」と話し、ミケの可愛いだけではなくどこかエッジの効いた音になるよう気を付けたと話しました。
ヒューは大きな体と奥ゆかしい性格の持ち主で、阿座上さんがこれまで演じてきたキャラクターとは雰囲気が異なるキャラクターなのだとか。チャレンジングな収録だったと明かしますが、迷いながら演じた部分がむしろヒューらしさに繋がっていたのではないかと前向きに語りました。
また、土岐さんはヒューの持っているジョウロの”鳴き声”にも注目してほしいとアピール。「いったい何上(なにがみ)さんがやっているのか」と土岐さんがCVを示唆すると、阿座上さんも「皆さん乞うご期待ですよ」と笑顔で反応しました。
寺島拓篤さん演じるシウの紹介では、永塚さんが寺島さんからのメッセージを代弁。「アニメ見てくれへんかったら、分かってるよな?」と精一杯の寺島さんの声真似で読み上げ、観客の笑いを誘いました。
「僕達が思い描く一番素敵な職場像」
新情報紹介のコーナーでは、先日公開されたばかりのメインPVが上映されました。映像には、谷山紀章さんが演じるスピリタスの社長・ヘラや、安田陸矢さんが演じるスピリタスの社員・ノエも登場しています。
男性であるヘラの女装について阿座上さんは「美しすぎるがゆえの“宿命”」と話すと、谷山さんの若々しさはヘラと共通していると指摘し、土岐さんも「実際ぴったりでしたよね」と同意を示します。
ノエは、自分のペースで仕事を熟すセロに振り回されている作中屈指の苦労人。そんなノエを演じる安田さんは、アフレコ中に谷山さんに「安田君はどう思う?」とよくターゲットにされているという裏話を明かし、観客の笑いを誘いました。
また、スピリタスのメンバーが勢揃いしたメインビジュアルや、GRANRODEOによるOPテーマ「GO GO PARADISE!!」、寺島拓篤さんによるEDテーマ「明日天気になぁれ」であることも改めて発表。さらに、12月14日(日)に先行上映会の開催が決定すると、会場は拍手に包まれました。
最後に、キャスト一人ひとりから本日の感想が語られました。昔池袋に住んでいたことがあるという阿座上さんは、今たくさんの人が集まる中池袋公園で『拷問バイトくんの日常』ステージに立っていることが感慨深いと語り、集まった観客に感謝を伝えました。
永塚さんは、ステージが始まった時は降っていた雨が途中で止んだことに触れ、「作品が大ヒットするという暗示じゃないかと思います!」と宣言。また、本作はキャスト陣の仲の良さが現れている作品だと話し、「ぜひ見てくださると嬉しいです」と言葉を結びました。
土岐さんは、スピリタスの職場の人間関係の魅力をアピール。スピリタスは「僕達が思い描く一番素敵な職場像」だと語り、そんな職場を描いた作品をぜひ見てほしいと観客に呼びかけてステージを締めくくりました。
[取材・文:柴山夕日 撮影:胃の上心臓]