犬が亡くなる直前、伝えたいと思っていること4つ 息を引き取る前に飼い主がしてあげられることとは
犬が亡くなる直前、伝えたいと思っていること4つ
犬が亡くなる直前、「愛犬は何を思っていたのだろう」と気になっていた飼い主さんも多くいるでしょう。もちろん、犬がどのような気持ちを抱いているのか、正確に私たちが知ることはできません。
しかし、犬の本質的な思考傾向や亡くなる直前に見せる仕草から大まかに汲み取ることは可能です。ここでは犬が亡くなる直前、飼い主や家族に伝えたいと思っていることを紹介します。
1.「愛情を注いでくれてありがとう」
犬は亡くなる直前、飼い主に対して「ありがとう」という感謝に似た気持ちを伝えているのではないかと考えられます。
犬は仲間と認識した相手に対して深い愛情を抱く動物です。そのため、日常生活の中でも「大好き」「あなたを信頼しているよ」「ありがとう」といった気持ちを抱いていると言われています。
亡くなる直前は、自分の死期を悟る動物が多いと言われています。犬も例外ではありません。
そのとき、飼い主や家族のことを見つめながら「今まで愛情をたくさん注いでくれて嬉しかったな」「幸せだったな」と感謝に似た気持ちを抱いていても不思議ではありません。
2.「悲しまないで」「泣かないで」
犬は共感能力の高い動物です。家族や飼い主が悲しんだり怒ったりする表情を見るだけで、自分も悲しくなったり大きな不安に襲われたりします。
愛犬の死期が近くなると、大好きな愛犬がもうすぐ自分の近くからいなくなってしまうことに絶望し、目の前で泣いてしまう飼い主も多いでしょう。
しかし、犬は大好きな飼い主や家族の笑顔を見ることで幸せに包まれます。悲しんでいる飼い主を見て「悲しまないで」「泣かないで」と思っている犬も少なくないでしょう。
3.「不安だから一緒にいてほしい」
先ほど犬をはじめとした動物は自分の死期を悟ることがあると話しました。
野生時代には、仲間に迷惑をかけないように、また敵に弱い姿を見せないようにとひとり隠れて孤独に死んでいった犬も多かったと考えられています。
しかし、現代の犬たちに敵はありませんし、家族と一緒にいたいという思いが強まっていると考えられるため、亡くなる直前は不安に駆られて「一緒にいてほしい」と願う犬も多いでしょう。
飼い主の姿が見えなくなると、若い頃よりも不安が大きくなり、よろよろと探そうとする老犬もいます。
同じく、亡くなる直前は自身の体の変化に不安が大きくなるため、飼い主にそばにいてほしいと思っていてもおかしくはありません。
4.「水分を口に含ませてほしい」
亡くなる直前、犬たちは自分の力で食事したり水分補給したりすることが難しくなることも多くあります。そのため、飼い主に「水分を口に含ませてほしい」と伝えていることもあるでしょう。
実際、寝たきりの状態になった老犬の介護の1つに、スポイトなどで水分補給させるお世話が含まれます。したがって、定期的に愛犬の口元に水を持っていき、飲めそうならば水分を含ませてあげてください。
愛犬が息を引き取る前に飼い主がしてあげられること
愛犬が息を引き取るまでの間、できる限りのことはしてあげたいと思う飼い主は多くいると思います。
では、最期の瞬間まで、愛犬の気持ちを少しでも穏やかにしてあげるためには、飼い主にどのようなことができるのでしょうか。
✔隣に寄り添って優しく撫でてあげる
✔近くで楽しそうに家族で談笑する
✔ゆっくり休める環境を整えてあげる
✔時々水分をスポイトなどで含ませてあげる
✔日光浴させてあげる
✔可能であれば抱っこでお散歩してあげる
ほかにも愛犬の体に無理のない範囲で、愛犬が好むようなことをしてあげると良いでしょう。
優しい力でマッサージしてあげたり、まだ食欲が残っているようならば、愛犬が好きだった消化の良いものを口元に持っていってあげたりしても喜んでくれます。
まとめ
いかがでしたか。今回紹介した事例は、犬の持つ習性や特性、仕草などから考察した内容です。実際に犬たちが亡くなる前にどのようなことを伝えたいのか、正確な内容は知る術がありません。
しかし、長年、共に暮らしてきた飼い主ならば、愛犬がどのようなことをしてあげると喜ぶか熟知しているはずです。
体に負担をかけない範囲で愛犬が喜んでくれることを今のうちから考えておきましょう。