自殺した近畿財務局職員の妻・赤木雅子さんは夫が亡くなった真実を知りたかっただけなんです。
森友学園をめぐる公文書改ざん問題。自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんの妻・雅子さんが財務省に対し、改ざんに関する文書開示を求める裁判の控訴審で、大阪高裁は一審判決を取り消し、国側に文書の不開示を取り消すように命じた。2月4日「長野智子アップデート(文化放送)」では、雅子さんへの取材を続けている日刊ゲンダイ第一編集局長の小塚かおるが裁判について語った。
小塚「雅子さんは本当に純粋に夫が亡くなった真実が知りたいだけなんですよ。だから何で公文書改ざんをしなければいけなかったのか、誰の命令でさせられたのか、そしてなぜ亡くならなければいけなかったのかという真実が知りたい、それだけなんです。実はここまで雅子さんは2つの裁判をやっていて、最初は国と佐川さんを相手に賠償請求をしていて、そこで証人として色んな財務省の人を呼んで実際に何があったのか聞いていきたいということで裁判をやっていたんですけど、国がいきなり1億円払って裁判を終わりにしちゃって、賠償しますから、もう裁判はやりませんってなったんです」
長野「だって雅子さんはお金が欲しいんじゃなくて真実が知りたいってことでやってるんでしょう」
小塚「そうなんです。認諾という国の決定はひどいと思います。ちなみに1億円は税金ですからね。もう1つの裁判っていうのは大阪地検特捜部が財務省から持って行った文書を開示して下さいっていうことで情報公開請求をしていたんです。ですが財務省は、これが出ると今後の捜査に支障があるとか捜査手法が分かってしまうとか色んな理屈をつけていたんです」
長野「その文書には財務省が改ざんした経緯とか関わった職員など全ての記録が書かれているってことですよね」
小塚「そうとしか思えないです。何でそこまで隠したのか、本当に異常なんです」