障害者作家の活躍の場に 新横浜のホテルとコラボ
障害のある作家8人が現在、ホテルアソシア新横浜とコラボレーションしており、作家たちの作品が客室などに展示、布製品やグッズなどのデザインに活用され、館内を華やかにしている。コラボの目的は、障害のあるアーティストがさらに活躍できる場を創出し、作品の素晴らしさを知ってもらうこと。
コラボした客室は2室。「アール・ブリュットコンセプトルーム」として、9月30日(火)まで宿泊期間を設けている。アール・ブリュットとは、「生(き)の芸術」という意味の仏語。専門的な教育を受けていない人による芸術や表現の総称として用いられ、障害のあるアーティストによる芸術作品も含まれている。
作家たちは(社福)かれんの事業所、アート・メープルかれん=大倉山=や(社福)アール・ド・ヴィーヴル=小田原市=に所属している。アート・メープルかれん所属で高次脳機能障害の百田佳恵さんは、壁掛けアートの『洋梨と柿(ラフランス)』を描いた。同所属でダウン症の宇都口竜太さんは、同じく壁掛けアートの『かたつむり』を制作。二人とも、自身の作品が展示されたことに驚きつつも「うれしい」と話した。
総支配人の増田健さんは、「作家やご家族の皆さんが喜んでくださったことが印象深い。来館者の方にも、鮮やかで華やかな作品の魅力を体感してほしい」と話した。