ドイツ風とフランス風のいいとこどり!! ハンバーグの人気店【キャセロール】富山・高岡の家庭的洋風レストラン
高岡駅南口から約900m、前田利長の墓所から道路を挟んですぐのところに南フランスの家庭料理をメインに提供するレストランがあります。
南フランスの家庭料理を楽しめる
アットホームなレストラン
店名は、両手鍋を意味する「キャセロール」。
家庭的な料理を象徴する鍋ということで、シェフが30年前、店をオープンする際に名前にとりました。以来、1番人気の特製ハンバーグステーキを中心に多くの人が洋食を食べに訪れる老舗のレストランです。
木のぬくもりを感じるテーブルやカウンターには、チェックのテーブルクロスやランチョンマット。大きな窓にゆったりとドレープを作ったカーテンや壁にかかる絵画など、アットホームな雰囲気ながら開放感のある明るい店内です。
人気にはワケがある!「キャセロール」自慢の3大メニュー
シェフが修行を積んだフランス料理とドイツ料理のいいとこどり!
マスタードソースが決め手の「特製ハンバーグステーキ」
特製ハンバーグステーキ 1210円(税込)
「キャセロール」の代名詞ともなっているのが、訪れる客のほとんどが注文する特製ハンバーグステーキ。
ソースはマスタード・トマト・カレーの3種類から選ぶことができて、2種類のあいがけにしてもらうこともできます。中でも、シェフで店主の嶋尾さんが人一倍こだわるのは、マスタードソースです。
白ワインをコトコトと煮詰めて4分の1ほどになったら、生クリームを加えます。さらに、味の決め手となるマスタードは、フランス中東部のマスタードの産地として知られるディジョンのものを2種類使うそう。こうすることで、クリーミーでありながら酸味が一緒に感じられるソースとなり、最後のひと口まで飽きることなく食べられるように工夫されているんだとか。
店主の嶋尾さんは、およそ20年にわたって東京でフランス料理店とドイツ料理店で修業を積んで、故郷の高岡で自身の店を創業しました。
というわけで、「キャセロール」のハンバーグはその2つのいいとこどりをしているのが特徴で、ソースはフランス風のクリームソースですが、ハンバーグそのものはドイツのソーセージと同じ技法で作っています。
さらに、焼き方にも特徴が。
ご覧の通り、パン粉をハンバーグの表面にさっとまぶして焼き上げます。
これはドイツ風の調理法。こうすることで中の肉汁が逃げず、焼いた時に表面がカリカリになってソースが絡みやすくなるのだそう。
フランス・ドイツの次はロシア風! 牛肉と野菜の煮込み「ボルシチ」
ボルシチ 1210円(税込)
ハンバーグと並ぶ「キャセロール」の定番が、7種類の根菜と牛肉を2時間かけてコトコト煮込んで作るボルシチ。じっくり煮込まれた具材はとろけるようにやわらかく、肉もほろりとほどけます。
ボルシチは言わずと知れたロシアの郷土料理ですが、嶋尾さんは日本人に合うように肉じゃがや豚汁をイメージしてアレンジしているそう。
家庭料理を掲げているだけあって、体も心もあたためてくれるほっとする味わいで、「(ロシア料理ではなく)“キャセロール料理”と言ってください」と胸を張ります。
創業以来変わらず焼き続ける「洋ナシのタルト」
洋梨のタルト 418円(税込)
3大メニューの最後は、「洋梨のタルト」。創業以来ずっと焼き続けているという「キャセロール」の定番デザートです。
さっくり、しっとりしたタルト生地と、なめらかなカスタードが絶妙なバランス。
洋ナシはシャキシャキすぎず、トロトロすぎず…ちょうどいい食感で焼き上がるように嶋尾さんが試行を重ねた逸品です。
ソースもデザートもすべて手作りの自家製。嶋尾さんが積み重ねた経験と知識、手間暇を惜しまずに愛情を注いで作るのが「キャセロール」の家庭料理です。
ちなみに、嶋尾さんには5人のお子さんがいますが、長女は看板娘、三男は一緒に厨房に立つシェフとして店を支えています。さらに、長男は数軒隣に同じ屋号でパン店を構え、「キャセロール」で扱うパンも長男が作った自家製。次男は漁師、四男はパティシエと、それぞれ父の背中を追いかけて料理の道に進んでいます。
まさに、家族のつながりとあたたかさを感じる家庭料理の店です。
出典:KNBテレビ「いっちゃんKNB」
2024年9月3日放送
記事編集:nan-nan編集部
【キャセロール】
住所 富山県高岡市大野285-1
営業時間 <昼> 11:00~15:30
<夜> 17:00~22:00
定休日 月曜、第2火曜