「挑戦が働きがいに」 2月9日「福祉のしごとフェア」
厚木市内の高齢者介護、障がい児者支援施設による合同説明会「福祉のしごとフェア」が、2月9日(日)に厚木市保健福祉センターで開かれる。「『やさしさ』が力になるしごと」をキャッチコピーに、19法人が各施設の仕事内容や働きがいを来場者にアピール。個別相談などで福祉職への就職を後押しする。
障害者支援施設の野百合園で働く松田健一さんは、同フェアをきっかけに福祉職への転職を決めた一人だ。松田さんに、同園での働きがいやフェア参加者へのアドバイスを語ってもらった。
フェアでの出会いで転職決意
転職前は精肉店に勤務していた松田さん。「これからの時代ますます必要性が高まるし、AIに取って代わられることもないと思って」と、2019年の夏に開催されたフェアに参加した。「会場で一番最初に声をかけてくれたのが野百合園でした。職員の方の笑顔が素敵で、とても馴染みやすかった」と、縁あって同園に入職した。
松田さんは施設の印象を「アットホームで職員同士の仲もよく、とにかく働きやすい」と話す。現在は重度知的障害を持つ利用者を担当し、食事や排泄、入浴の介助だけでなく、レクリエーションの企画なども任されている。「小さな施設なので、職員のアイデアをすぐに形として実践できる。自分が考えた企画などを受け入れてくれ、周りもサポートしてくれる環境が魅力ですね」
「8時間労働で休みも多く、おかげで趣味も増えた。今は前職よりも年収を稼ぐことが目標」という松田さん。「介護職に関心がある人は、フェアに参加することで新たな出会いや発見につながると思う。堅苦しいことを考えずにまずは足を運んでみてほしい」と笑顔で呼びかけた。
福祉のしごとフェアは午前10時30分から午後4時。参加無料。各施設の特徴や仕事内容が分かる全施設紹介は【1】午前11時10分と【2】午後1時40分(各回約1時間)。詳細は市ホームページ「厚木市福祉のしごとフェア」で検索。