「寺島さん財布を出して」「ひどいな」中国の日本産輸入再開を分かりやすく解説
9月23日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、中国が日本産水産物の輸入を再開することについて意見を交わした。
最初に輸入を禁止すること自体、科学的におかしい
寺島アナ「中国は去年の夏から全面的に禁止していた日本の水産物の輸入を段階的に再開する方向となりました。このタイミングで日本との一定の合意に踏み切った裏には、中国を取り巻く国際情勢の厳しさがあると、記事には出ています。米中関係は、11月のアメリカ大統領選挙でどちらが勝っても、トランプ前政権以来続いてきた厳しい対立の構図が大きく変わることはない。中国は現在、住宅不動産不況などで経済状況が極めて厳しい状態です。しかも短期間で回復に向かうという楽観的な見通しが立てづらい情勢でもあります。中国の習近平政権としては、対米関係以外に活路を見いだすしかないと、それがアジア各国との周辺外交と、EU(ヨーロッパ連合)各国との関係だと。周辺外交では経済規模が大きい隣国の日本と韓国との関係が重みをもつと言われています。中国は、日本で新政権が来月発足するのをにらんで、厳しい状況だった対日関係を仕切り直す選択肢も残したい。中国側にとって経済的な利益があるからです。そのとっかかりとして、日本産水産物の輸入再開というカードがうってつけだと言われています。日本産水産物の輸入再開の裏にはこういう事情があるということですかね?」
上念「これがどういうことか簡単に解説すると、寺島さん財布を出していただいていいですか? これを僕がもらって1000円ずつ返します。いつ返すかは言えません」
寺島「ええっ?」
上念「でも取られたままよりはいいでしょ?(笑)」
寺島「いやいやいや、取ること自体がまず間違ってんだから」
上念「こんな感じなんです。最初に輸入を禁止すること自体、科学的におかしいんです。おかしなことをしておいて段階的に返してやるから、ありがたがれ、みたいな話ですよ」