『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』続編やシリーズ化の可能性も? 「語るべき物語は山ほどある」とプロデューサー
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの最新作となるアニメ映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』には、さらなる続編やシリーズ化の可能性がある──新たな3部作さえ、もしかすると実現するかもしれない。プロデューサーのフィリッパ・ボウエンが語った。
『ローハンの戦い』は、J・R・R・トールキンによる「指輪物語 追補編」で描かれた騎士の国、ローハン最強のヘルム王に関する記述を膨らませたオリジナルストーリー。ヘルムの娘である若き王女ヘラは平和な国ローハンで育つが、敵として現れた幼なじみのウルフにより王国が危機に陥り、故郷を守るための戦いに挑む。
米のインタビューにて、ボウエンは、トールキンの原作には掘り下げられる余地がまだまだあることを指摘。「『ローハンの戦い』が証明したのは、中つ国の世界で独立した物語がうまく機能するということ。この形式が大好きになったので、新しいアニメ映画も観たいと思っています」と語った。もっとも、その実現は観客の手に委ねられているという。
「私たちの観客には、オリジナルの3部作(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ)のファンだけでなく、より広いアニメーションの観客も含まれていて、彼らがどう受け止めてくれるかに関心があります。[中略](続編を)求める声があれば、まだ物語は山ほどあります。語るべき物語も、本当に面白い物語も。」
現在、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでは新たな実写映画『ロード・オブ・ザ・リング:ザ・ハント・フォー・ゴラム(原題)』も準備中。過去作でゴラム役を演じてきたアンディ・サーキスが主演・監督を務め、製作にピーター・ジャクソン監督、脚本にフラン・ウォルシュ&フィリパ・ボウエンが復帰して、2026年の米国公開を目指している。
ボウエンいわく、『ロード・オブ・ザ・リング』のブレーン陣は、『ローハンの戦い』の続編をはじめとする、あらゆる独立した映画のアイデアを構想しているとのこと。「『ザ・ハント・フォー・ゴラム』のあとは、(原作から派生した)独立した物語に焦点を当てたいですね。野心的なことをするなら、指輪戦争を描いたオリジナル版『ロード・オブ・ザ・リング』のような、王道の壮大なトリロジーの形式にもできるでしょう」。
さまざまなアイデアが浮かんだらしいボウエンは、「いや、昼寝をしなきゃ。そういう物語を考え始めて、頭が疲れてしまったから」と笑う。『ローハンの戦い』がヒットすれば、さらなるシリーズや新作アニメーションなど、壮大な可能性が開かれてくることになるはずだ。
映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は2024年12月27日(金)、全国劇場公開。
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