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四日市の生川平藏さん今年3度目の寄贈、特殊詐欺抑止のため今回は銀行での啓発グッズ

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生川さん(前列中央)を挟んで記念撮影する各署や銀行の関係者=四日市北署

 三重県四日市市で富一コンクリート株式会社を経営する生川平藏さん(78)が12月12日、特殊詐欺の被害をなくすために使ってほしいと、銀行で使う啓発用具を四日市南、北、西の各署に寄贈した。詐欺電話対策の自動通話録音警告機を1月に200台、9月に400台寄贈しており、今年だけでも3回目。管内の百五銀行6支店で被害防止を呼びかける啓発活動に使われる。

 この日、四日市北署で寄贈式があり、林忠雄署長が代表して生川さんからの目録を受け取った。式には南署の中西通署長、西署の山本幸司署長、百五銀行の杉本和執行役員北勢支社長、村田託章富田支店長兼富田駅前支店長らも出席。銀行の来店客に声をかける時に使える腕章や、ポスターパネル、のぼり、プレートなどの啓発用品の内容も紹介された。

 生川さんは、人生の晩年を少しでも楽しく幸せに過ごしてほしいと考えており、「みなさんが特殊詐欺の被害に遭わないようにするにはどうしたらいいか、相談して寄贈品を決めました。先に寄贈した自動通話録音警告機も、設置したところでは被害が出ていないそうです」などと話していた。

 生川さんは1993年に九代目平藏を襲名したという。これまでに、三重県防犯協会や県暴力追放センター、みえ犯罪被害者総合支援の会ほかで活動するなど、長年、三重県警にとっては応援してもらい、時に意見を述べたりしてくれる存在だという。百五銀行では四日市、四日市西、富田、日永、生桑、菰野の6店で今回の啓発グッズを活用するという。

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