姫路~鳥取を結ぶ日ノ丸自動車「プリンセスバード号」乗車記! リーズナブルで快適な4列シートの高速バスで中国山地を縦断
日ノ丸自動車が運行する高速バス「プリンセスバード号」。兵庫県の「姫」路市と鳥取県の「鳥」取市を結ぶ高速バスということで、プリンセス→姫、バード→鳥…という命名になっています。なるほど! 実際に4列シートのバスに乗車してきましたので、車内の雰囲気をレポートいたします。
高速バス「プリンセスバード号」の車両外観と車内設備
外観は白地に砂丘をイメージしたオレンジのラインが特徴的。乗車した車両は鳥取のご当地ナンバーで、砂丘や梨のデザインが入っていました。旅行気分が一気に高まりますね。
プリンセスバード号に使われる車両は基本的にトイレ付きの4列シート。車内はブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気です。
リクライニングもしっかり倒せます。夜行バスではないのでフルリクライニングする機会は少なそうですが、十分な倒れ具合でした。
設備はリバーシブルのフットレストやドリンクホルダーのほか、全席にUSBポートを完備。頭上にはエアコン・読書灯・降車ボタンもありました。Wi-Fiはないので、その点は注意が必要です。
荷物棚は広め。そこそこのサイズのリュックは余裕で入ります。
トイレは車両最後尾に設置されています。
姫路駅から乗車して途中休憩はなし!
プリンセスバード号が発車するのは姫路駅北口の11番乗り場。JR・山陽電鉄どちらの出口からも歩いてすぐのところです。
発車10分ほど前に、プリンセスバード号がバス乗り場に入ってきました。60%くらいの乗車率で、姫路駅を発車。
実は、プリンセスバード号に座席予約制が導入されたのは2025年4月から。それまでは基本自由席で、早めに来て並ぶ必要があったようなのですが、現在は事前に予約できるのでその心配はありません。実際、私が乗車したときもほとんどの方が事前に座席を予約されていました。
また、プリンセスバード号の姫路〜鳥取間の所要時間は約2時間半と短いため、途中での休憩はありません。飲み物は先に買っておくのがおすすめです。
姫路駅を出てすぐ姫路城。その後は高速で中国山地を縦断!
姫路駅を出てすぐ、左手に世界遺産の姫路城が見えます。JR姫路駅の北口からも姿を望めるので、乗車前に時間があればぜひチェックしてみてください。
姫路市街地を抜けると、高速道路に入って北へと向かっていきます。景色をゆっくり見られるのも高速バスのいいところですね。
プリンセスバード号は途中いくつかの高速道路上のバス停を経由していきます。方面によって乗車のみだったり降車のみだったりするバス停もあるので、事前のチェックをお忘れなく。
ぼんやり景色を眺めているとあっという間に鳥取に到着、半分以上の方が鳥取駅で降車されました。私はもう少し先、日ノ丸本社前で降車したのですが、さらに先の鳥取大学前まで乗車の方も多かったです。
プリンセスバード号をJRと比較すると?
JRの場合は特急の「スーパーはくと」が姫路~鳥取間を直通しています。スーパーはくとと比較すると、プリンセスバード号は料金が半分近く安くなるのがなにより嬉しいポイント。所要時間についても、30分程度の差とあまり差はありません。
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<高速バス「プリンセスバード号」>
ルート:姫路駅~(プリンセスバード号)~鳥取駅
料金:2,800円
所要時間:約2時間
乗り換え:なし
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<JR特急「スーパーはくと」>
ルート:姫路~(特急「スーパーはくと」)~鳥取
料金:5,050円
所要時間:約1時間半
乗り換え:なし
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ただ、本数はスーパーはくとのほうが多いため、利用したい時間帯によっては選択肢がJRしかないこともあります。このあたりは旅程と相談ですね。
また、姫路~鳥取間は普通列車の乗り継ぎでも移動できますが、時間がかなりかかるため、電車の場合はさすがに特急利用が便利かと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。実際に乗車してみて、姫路~鳥取という比較的マイナーな路線ながら地元の方から旅行客まで幅広く利用されていることが分かりました。USBポートやトイレなど必要な設備が揃っていて、移動時間も短めなので疲れも少なかったです。
コスパを重視するなら、姫路~鳥取間の移動は「プリンセスバード号」がおすすめ! ぜひ次の旅の選択肢に加えてみてください。