広報ちがさき 県コンクールで最優秀賞 給食の独創的写真が評価
神奈川県広報コンクールの入選作品が1月27日に発表され、広報ちがさきが広報写真(組み写真)で最優秀賞に、広報写真(一枚写真)で優秀賞(1席)を受賞した。新たに加わったメンバーと挑戦し勝ち取った結果に、茅ヶ崎市広報シティプロモーション課の面々は喜びを語った。また、広報さむかわも広報紙と組み写真でそれぞれ優秀賞(2席)を受賞した。
広報コンクールは、自治体の広報活動の向上を目的に毎年実施されている。24年1月から12月までに発行・発表された「広報紙(市部・町村部)」「広報写真(一枚写真・組み写真)」「映像」の3テーマ5部門について、専門家が審査。各部門で最優秀賞、優秀賞が選ばれる。
広報ちがさきの最優秀賞(広報写真)受賞は、2017年以来7年ぶり3回目。
選出対象となった広報ちがさき12月号は、昨年10月から開始された中学校給食を特集。給食をおいしそうに食べる生徒4人のさまざまな表情とともに、「おいしそう、食べてみたい」と目を惹き手に取ってもらえるようにメニューを前に配置。「大胆な組み合わせにより相互反応してさらに楽しい仕上がりになっている点が秀逸で、食育の重要性が伝わる」との講評を得た。
2位相当となる優秀賞(1席)に選ばれた10月号は、昨年7月市役所にALOHAモニュメントが設置され、茅ヶ崎の街並みがより魅力的で、ホノルルの雰囲気が感じられる写真と評価。青空が多く写るよう、寝転がりながら撮影したという。
自由な発想形に
広報ちがさきを制作しているのは、市広報シティプロモーション課の10人。なかでも編集長として指揮をとってきたのが、昨年4月に異動してきた前田未来さんと、デザインを担当してきた北見由穂さんだ。「前任からコンクールがあることは聞いていた。やるからには狙いたかった」と前田さん。過去の受賞作品を集め、評価部分を研究するなど熱心に取り組んでいた。
また、今まで組み写真は四角いままの写真を組んだものが通例だったが、切り抜き写真を多用。一枚写真はレイアウトの関係で縦型のみで今まで作成してきたが、紙面を横にしていっぱいに写真をレイアウトする大胆な構図に挑戦し、奏功した。
前田さんは「発言しやすい職場環境で、自由な発想を形にできた。みんなで作り上げたものを評価してもらえて光栄だしうれしい」と振り返った。渡辺武課長は「今まで積み重ねてきたものがあってこそ。これからも挑戦を続けてほしい」と期待を寄せた。
「町民に寄り添った情報を」「さむかわ」は優秀賞
広報さむかわは、8月号が広報紙(町村部)と広報写真(組み写真)で優秀賞(2席)を受賞。8月号は、「町民に近い広報紙」を目指し、行政の情報を届けるだけにとどまらず、町内のイベントや町民が取り組む企画にフォーカスを当てた。「共食」をテーマに特集を組み、老若男女の町民が笑顔で食事をする写真を多く掲載。また、子どもたちにも読みやすいようにイラストを多用した紙面を作り上げた。
作成をメインに担当した町広報戦略課の茂垣雅大さんは「積極的に話しかけたりしながら笑顔や真剣な表情を撮影した。広報は全世帯に届けるものなので、受賞できて光栄」とし、「重要な情報を届けることを徹底し、日々精進していきたい」と話した。