見守りシニア向けテレビ電話『memet(めめっと)』とは?シンプルで簡単!?使い方・特徴を徹底解説
シニア層のリアルな声を反映して、驚くほど機能が少ないテレビ電話『memet(めめっと)』が誕生しました。使いやすさにこだわりシンプルを極め、親だけでなく子供側にも負担の少ない製品になっています。実機の試用では、煩わしさゼロのノンストレス体験も。製品発表会からレポートします。
2025年問題でわかる見守り需要
離れて暮らす実家の親と、スマホやタブレットのビデオ通話を使ってコミュニケーションしている人も多いでしょう。親側は子供や孫と会話できることが楽しく、子供側は親の顔を見ると安心できます。
とはいえシニア世代の中には、スマート端末が苦手という人も少なくありません。調査によると70歳以上のスマホ普及率は60%を超えていますが、実際に使用している人は半数以下とのこと。「使い方がわからない」「特殊詐欺などトラブルに遭いそうで怖い」などの理由から、買ってもらっても使わなくなるのだそうです。
「現在の60代以下はスマホなどのIT機器を使いこなせるため、今後このような製品の需要は減るのでは?」という疑問もあるかもしれません。しかし、人間の認知機能は年齢とともに変化していくものです。たとえ今はスマホを使いこなせていても、IT技術は日々進化しており、将来的には操作が複雑に感じられる可能性があります。そう考えると、シンプルな機能に特化した『memet(めめっと)』のようなデバイスは、今後も必要不可欠な存在になるのではないでしょうか。
金沢市内にいるアイ・オー・データ機器の細野昭雄会長と実際にめめっとで通話。お元気そうな表情に会場に笑みがこぼれます
シニア世代も簡単に操作できる『memet(めめっと)』とは?
『memet(めめっと)』(以下めめっと)は、カメラ・スピーカー・マイク・ディスプレイが一体型となった高齢者向けのテレビ電話です。ネット環境の準備やキャリア契約の必要がなく、コンセントに挿せば使用OK。ボタンを押すだけの簡単操作なので、ITに不慣れなシニア層にも迷わずに使えて、離れて暮らす家族と気軽にコミュニケーションがとれるのが特徴です。
シニア向け施設の調査で分かった不必要な機能
製品を手掛けたのは、モニター国内シェアNo.1のPC周辺機器メーカーアイ・オー・データ機器です。作るにあたって調査やアンケート、シニア向け施設でのテスト&ヒヤリングを重ねた結果、ものすごくシンプルでわかりやすい製品に仕上がったのだそう。市場には、デジタルフォトやメッセージなどの機能を搭載する製品もありますが、memetは実際に利用する方たちが使い続けられることを最優先して、テレビ電話機能のみに絞っています。
実際に電話をかけている様子。子供側はスマホでいつでもどこでもパパッと電話がかけられる
極限まで絞ったボタン数
ボタンの数は、連絡先ボタン3つ(3件分)、音量ボタン2つ(大小)、通話ボタン2つ(入切)の計7つ。テレビ電話をかけるときは「連絡先ボタン」→「通話」のツータッチで発信でき、「切」ボタンを押せば通話が完了です。
会場で実際に試しましたが、初見でもあっという間に使いこなせました。煩わしさが一切なく、サクッと目的が果たせることの、なんと気持ちのいいことよ。ハイテク機器に囲まれた生活が当たり前の昨今、実は無意識のうちに難しくて複雑なことを受け入れながら暮らしているんだなと、改めて気づきました。
実際に会場にいるスタッフさんと通話をしてみました
何度もボタンを押してしまうことを防止するには?
ボタンは大きく、押すとカチッという手応えがあります。中身のソフトウェアも、ボタンを押すとすぐに画面が変わるようレスポンスを上げて設計したのだとか。「操作したのに画面が変わらない」と感じた時に混乱が起こるとのことで、シニア世代の誤操作を防止するために、こういった工夫をしているそうです。機能によってボタンの色や大きさ、形を分けたのも、シニア世代の方々が覚えやすいから。忘れた場合でも、子世代の方が教え直しやすいというところまで配慮されています。
押した手応えがあるボタン音
子供側はスマホでかんたん操作
子供側は、スマホやタブレットに「memet専用アプリ」ダウンロードすれば、めめっとでテレビ電話が可能になります。連絡先の登録はアプリでめめっと本体のQRコードを読み取るだけ完了し、最大3名まで登録OK。登録した連絡先にしか繋がらないので、SMSや電話などによる特殊詐欺の心配がなく、セキュリティ面も安心です。設定準備としては、子供側が購入→QRコードを読み取って自分の連絡先をめめっとに登録→本体を実家に持っていくor配送するという流れがイメージしやすいでしょう。
めめっとの利用料金
テレビ電話の利用料はサブスクになっていて、使用時間に合わせて以下の3つの月額プランがあります。
プレミアムプラン:毎月8時間(40分程度通話を週に2〜3回)
ベーシックプラン:毎月4時間(20分程度通話を週に2〜3回)
ライトプラン: 毎月1時間(15分程度通話を週に1回)
テレビ電話の利用時間を超過すると、自動的に音声通話に切り替わります。音声通話は利用時間の制限はありません。なお月額プランはいつでも変更できます。
製品はSIMが搭載された状態で出荷されるので、Wi-Fi設定やインターネット工事は不要。初期設定がほとんどなく、親に使い方をレクチャーしたり、渡した後のアフターフォローもいりません。子供側の負担も軽いのが、大きなメリットといえます。
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まとめ
テレビ電話を利用したいけど、スマート端末は使いこなせない。そんな人たちを取り残さないように「脱・スマート」を掲げて開発された『memet(めめっと)』。シニア世代だけでなく子世代の負担も軽減するので、より気軽にコミュニケーションを楽しむことができます。確実に継続的につながりたいなら、選択肢の候補に入れてみたはいかがでしょうか。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。