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「オニツカタイガー」の突出する勢い アシックスの株価が17.9%の急騰 

セブツー

アシックスの株価が8月13日、前日比17.93%高の4163円まで急伸し、取引を終えた。同日発表した2025年12月期の連結業績予想で売上高8000億円を見込み、投資家の買いが集まった。予想の上方修正を支えるのは、世界的人気を誇る「オニツカタイガー(Onitsuka Tiger)」の好調と、日本・中国市場の力強い成長だ。

発表された2025年12月期中間期決算では、売上高4027億9800万円(前年同期比17.7%増)、営業利益811億3200万円(同37.5%増)、純利益536億600万円(同27.0%増)と大幅な増収増益。中間期としては初めて売上4000億円を突破した。

なかでも「オニツカタイガー」の勢いは突出しており、売上高は前年同期比50.1%増の658億7600万円、営業利益は同54.5%増の257億3100万円を記録。国内外での販売力を裏付けた。ランニングシューズ「ノヴァブラスト 5(NOBABLAST)」などを展開するパフォーマンスランニング部門も堅調で、売上高は同8.2%増の1849億6400万円、営業利益は同13.3%増の465億2600万円となった。9月に東京で開催される「東京2025世界陸上」へ向けた準備も進み、ランニング市場での存在感をさらに高める構えだ。

地域別では全エリアが増収。特に中華圏は市場不況の影響を受けずに2桁成長を維持し、売上高は前年同期比16.9%増の620億3200万円、営業利益は同25.4%増の149億9400万円だった。安定的な成長を続ける中国市場は、今後の業績を下支えする重要な柱だ。日本市場も売上高が同24.3%増の992億6300万円、営業利益が同66.2%増の216億3500万円と高い伸びを示した。

通期では売上高8000億円(修正前7800億円、前年比17.9%増)、営業利益1360億円(同1200億円、同35.8%増)、純利益870億円(同780億円、同36.4%増)を見込む。期末配当も26円から28円へ増額し、株主還元の姿勢を強調した。

アシックスは4月、スポーツを通じた社会貢献を目的に一般財団法人「アシックスファウンデーション」を設立。理事長には甲田知子・常務執行役員が就任し、元卓球選手の石川佳純氏や競泳パラリンピアンの一ノ瀬メイ氏らが理事に名を連ねる。業績好調を背景に、ブランド力強化と社会的価値創出の両面で存在感を高めている。

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