小原台小 防災意識、自分ごとに 体験やクイズ 児童が企画
大規模地震や風水害などの災害が発生した際の対応を自分ごととして捉えてもらおうと横須賀市の小原台小学校で19日、防災イベントが開かれた。5年生の児童自らが、防災に関するクイズや体験会を企画。2〜4年の約50人が楽しみながら避難行動や備蓄の大切さについて学んだ。
「水の入ったペットボトルの底にライトを当ててみてください」。案内役の児童の言う通りに懐中電灯を当てると容器全体が淡く光った。光が水の中で乱反射する仕組みを応用した「ペットボトルライト」の完成だ。
同校5年生は今年度、総合的な学習で「防災」をテーマに設定。市の危機管理担当や消防署員らを講師に招いた講義や遠足で都内の防災体験学習施設に赴くなど、1年間学びを深めてきた。
この日は非常食や災害時にも使える便利グッズの紹介、ペットとの同伴避難などが出題されるクイズ、液状化現象が体験できるコーナーなど全13ブースが出展。新聞紙を使ってコップを作るワークショップを開いたグループの樫村星凪(せな)さんと小越唯乃さんは「災害時にいつもあるものが手元にあるか分からない。自分が知っていれば家族や周りの人と共有できる」と意義を説明する。小林樹生さんは地震後の火災を想定した迷路を新聞紙を使ってクラスメイトと自作した。「災害を自分ごとにしてほしい。いざというとき自分の身を守ることにつながるから」と防災の心構えを説いていた。