【西武】仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチインタビュー 野手チーフコーチを兼任する理由とは?
1月8日放送のライオンズエクスプレスでは、引き続き埼玉西武ライオンズの仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチにインタビューした模様を放送した。野手チーフコーチを兼任する理由を訊いた。
――バッティングコーチだけではなく、野手チーフコーチも兼任していますが、これはどういうことなのでしょうか?
仁志「球団からはバッティングがちょっと弱いというところで、そこが最大の強化ポイントという話だったので、バッティングコーチをということでした。ただ、2軍監督を経験したということもあると思うのですが、全体の話もお互いにできたらなと思っています。守備コーチとも話をしたいですし、守備コーチからもバッティングを守備目線から話をもらいたいというところで、野手全体のコーチの繋ぎ役みたいなこともできたらいいかなと思っています。ベイスターズのときからそうなのですが、担当を超えて意見は取り入れていくべきだと思っているので、担当外の人が、例えば守備コーチが選手を引っ張ってバッティング指導をしていたらまずいですが、バッテリーコーチがキャッチャーの目線で「こういう攻め方されますよ」という話があるのはすごく役に立つので、できれば担当を超えた意見も僕は取り入れたいなと思っています」
――野手チーフコーチという肩書きが一つあるだけで、全部を包括しうるという事なのですね?
仁志「こちらから意見を言っても文句は出ないし、他の意見を取り入れても文句はでないですからね」
――ヘッドコーチとの違いはどういう点になりますか?
仁志「ヘッドコーチはゲームの戦略的なところの監督のサポート役だと思います。鳥越(裕介)ヘッドも守備コーチなどの経験があるので、技術的なところも担当コーチと話をしながらやっていけるというのがヘッドコーチかなと思います。重きとしてはやゲームです。ゲームの中の戦略なところです」
――野手総合コーチとして仁志さんからヘッドコーチに具申することはいくらでもあるということですね?
仁志「話をすることはたくさんありますが、そこは割り切らないと僕が戦略的な話を積極的にする立場ではないと思うので、要求されれば話もするし、提案としてはしますが、使う使わないとかやるかやらないかはヘッドコーチと監督の決めることだと思います」
――野手チーフコーチという肩書きがあるだけで、選手は仁志さんに聞きやすいですよね?
仁志「聞くか聞かないかは選手次第なのですが、バッティングでもそうですけど、コーチが言ったからそのままやらなければいけないかというと、合わなかったらやらなくてもいいということは選手にも言っているので、そういう意味ではいろんな相談役になれると思います」
――これから打順はどなたが決める?
仁志「基本的には監督だと思います。チームによっていろいろやり方はあって、バッティングコーチが提案したいくつかの中から監督が選択するということもあるし、監督とコーチが話し合いながら作るという場合もあるのですが、西口(文也)監督の性格というかやり方を見ていると、監督がまず主体で決めると思います。秋のキャンプで監督とも話したのですが、「監督がもうやりたいようにやってくださいよ。ただこの選手を使うか使わないか、この打順どうするか迷っているということがあれば言ってください。こちらからああしましょうこうしましょうというのは別に言わないので、せっかくの監督なのだから好きなようにやってください」と伝えました」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー