体労わる絶品尽くし!淡路島『そらと海』滋味豊かな「養生プレート」に箸が止まらない 淡路市
淡路島の津名一宮ICから車で1分の場所にある、玉ねぎの看板が目印の『淡路島台所五感ダイニングそらと海』。淡路島の食材を中心に、健康や栄養のことを考えた和風創作料理が食べられるお店です。
2018年にこの場所での営業を開始する前は、神戸で一人暮らしの女性をサポートするカフェを営んでいた同店。店主の安紀さんご自身が自律神経失調症を抱えたことから食事の大切さを実感し、少しでも食べる人の身体をいたわるものをと考え抜かれたメニューが提供されています。
ちょっとおうち感のあるほっとする店内。3世代でも安心して利用できそうな心地よい空間です。
コンセプトは”頑張っている自分にご褒美ごはん”ということで、看板メニューは「選べるそらと海玉手箱」(2,970円・税込)。旬の食材満載のお惣菜の玉手箱に、メインやデザートを選べるという、自分へのご褒美にぴったりのなんとも豪華な定食です。
今回は、2月から提供がスタートした、様々な不調や心身のバランスを考えて考案された「養生プレート」をいただきました。メインの温かいおかずは3種の中から、ご飯はお粥かおにぎりをお好みでセレクトできます。
自家製豆腐の上にのっているのは、カラフルで見た目にも可愛い、プチプチ食感の海藻ビーズ。有機豆乳でほろっほろのおぼろ豆腐に、淡路島の藻塩や醤油をお好みでかけていただきます。
淡路島産玉ねぎと淡路牛のスープ。牛肉が入っているのに臭みは全く感じずすっきりとしていて、お肉の上質さが伝わってきます。玉ねぎの甘みと牛肉のコクがじんわりと沁みるような美味しさ。
養生プレートのメインは、冷えが気になる方向けの「淡路牛しぐれ煮」、胃腸に優しい「鶏とキャベツのバター煮」、眼精疲労対策の「穴子と野菜の煮物」から1品、今日の気分で選ぶことができます。
メニュー内容は日替わりで、その日に地元の農家さんや精肉店から仕入れた安心できる食材で提供。手作りで毎日仕込むからこそ、相手の年齢や体調に合わせて刻み方や味付けを微調整することもできるのだとか。
「鶏とキャベツのバター煮」は、塩こうじに漬けた鶏もも肉が柔らかくホロホロ。とろとろのキャベツとバターの甘い香りに、塩こうじを味付けにも使用して、旨みたっぷりの一皿に仕上がっています。
「穴子と野菜の煮物」は、ふっくらと焼かれた穴子に出汁がしっかりと染みてふわっふわ。こちらも臭みは全くなく、香り良く旨みたっぷりの優しい味わいです。
疲れた身体に嬉しい「お粥」。淡路島産の「コシヒカリ」にこだわったおかげで、お米の甘みがしっかりと感じられるお粥です。
「おにぎり」を選ぶと、さらにはっきりとお米の美味しさがわかります。口の中でほどけるしっとりとした甘みのあるごはん。お米の炊き加減も、握る強さも、塩加減も完璧で、思わず「美味しい!」と声がもれる逸品でした。
さらに「自家製ピクルス」や「春菊の胡麻和え」「わかめと黒豆のわさびマヨネーズ和え」など、脇を固めるお惣菜も一つ一つが絶妙な美味しさでバランスも完璧なプレート。
お腹に余裕がある方に、サービスでお出ししているという自家製カスピ海ヨーグルト。もっちりとした濃厚なヨーグルトとサクサクのグラノーラの甘みに癒されます。
料理人になって18年目の店主・安紀さんは、”寄り添う料理人”として、食べる人の様々な不調に寄り添えたらと、コロナ禍にできた時間を利用して勉強し、和漢薬膳師やAGEフード・コーディネーターの認定を取得されたのだそう。頑張っている人たちへのエールのこもったこだわりが、一品一品の料理にしっかりと活きています。
季節の変わり目や疲れなど、病名が付くほどじゃないけど何となく調子が悪いとき。お母さんのごはんみたいな思いやりたっぷりの食事が食べられる、家族のセカンドキッチンとして利用したい頼もしいお店です。
場所
淡路島台所五感ダイニング そらと海
(淡路市竹谷8-1)
営業時間
11:30~15:00
17:00~20:00(19:30 L.O)
※完売次第、営業終了する場合がございます
定休日
火曜日及び第3週水曜日・木曜日
駐車場
有り