TUBC(東京ユナイテッドバスケットボースクラブ)新加入PG田口暖選手! マイケル・ジョー「ダン」の名を受け継ぐ新司令塔がチームを飛躍させる【バスケ/Bリーグ】
TUBCがB2昇格を果たす頭脳! 背番号4、田口暖選手!
昨季まで、横浜エクセレンスで8年間プレー(特別指定選手としての期間も含めて)してきた田口暖選手。慣れ親しんだチームを離れ、今季からTUBCに加わった。移籍に至った決意を問われると「8年間もいるとチームの状況も変わってきますし、僕自身もう決して若くはない。その中で一番に考えたかったのがプレータイム。その意味で昨季はすごく悔しいシーズンだったので、新しい形での挑戦をしているTUBCさんとご縁があったなと感じています」と現状に満足することなくチャレンジを続ける覚悟を語ってくれた。
2024-25シーズン、どういったプレーを目指すのか。田口暖選手は「まずはディフェンスですね。コーチが言うディフェンスをしっかりと体現してチームに貢献したいと思っています。オフェンス面ではスピードはもちろん、年齢的にもそれだけじゃダメだなということにも気付いています。ベテランらしい“上手さ”であったり、緩急の使い分けなども出していかなければいけないシーズンになると思っています。開幕までにコーチのやりたいバスケを理解して、+αになるような部分も出していきたいですね」とのこと。
実際にホームで行われたプレシーズンマッチ、アースフレンズ東京Z戦において、互いにシュートが決まらずバタバタと攻守を繰り返す時間帯、田口暖選手にボールが渡ると、チームが落ち着きを取り戻した。しっかりとした形で攻撃をし、確実にゴールを奪う展開を作り出していたのは、アグレッシブなディフェンスからもたらされたベテランらしい冷静さだった。
田口暖選手は幼少の頃から、バスケが大好きな両親と兄に囲まれて、気が付けばバスケ三昧の日々を送ってきた。「暖(だん)」という名前も両親が大好きだった「マイケル・ジョーダン」から付けられたとのこと。
実家に帰っても「バスケの話しかしないので、正直憂鬱になるくらい(笑)」と語る。そんな両親の期待も背に、TUBCの新司令塔として今季新たなチャレンジが始まる。
チームメイトの長尾光揮選手いわく、マンガ「スラムダンク」のキャラクターに例えると翔陽高校の藤真健司。右利きと左利きの違いはあれど、バスケ部主将兼監督の藤真は、冷静であり情熱家。頭脳的なプレースタイルでいながらクイックさも併せ持つ。そんな特徴はまさに田口暖選手と重なる部分が大きい。
今季こそチーム悲願のB2昇格! この目標に向かって躍動する「冷静と情熱の司令塔」背番号4に要注目だ!
写真・TUBC提供
文・岩田裕介(ラブすぽ編集部)