中紀エリアで晩秋のアジング釣行【和歌山】25cm級アジに加えて良型のメッキをキャッチ
大雨の影響が懸念される中、和歌山県中紀エリアでアジングを決行。雨後の濁りや強風に苦戦しながらも、25cm級のアジを含む好釣果を上げた。夕マズメにはミニGTサイズのメッキもヒット。日没後も効率良く数を稼ぎ、河川絡みのポイントでもアジを連発。晩秋の中紀エリアでの充実した釣行を振り返る。
晩秋の日中アジング釣行
秋以降の和歌山県の中紀エリアは実に好調にアジが釣れている。この記事の記録の前週にも単独釣行しており、その時にもタイミングが合えば25cmクラスの回遊を狙える状況で、特に夕マズメの時間帯に集中していた。
しかし釣行前日は近畿各地に台風から変わった低気圧の影響で土砂災害警戒情報が出る程の大雨……。チームの隊長がインスタグラムのストーリーで「川が氾濫寸前」と上げていた程であった。しかし、今日を逃せば翌週は14連勤になるのでチャンスは今だけ。一か八かで出発することにした。
偶然にも途中のコンビニでチームの隊長と遭遇し、しばらく情報交換を行った。意外にも海の濁りは取れているようで、最悪の事態は免れそうだ。
ファーストヒットはセイゴ
とりあえず最初のポイントに入ってみるも、雨後の北西風が強いが何とか釣りが出来る状況であった。シャローエリアからルアーを撃って行くと、サラシの中から飛び出して来たのはやはりヒラスズキのセイゴ。中紀エリアはどこに行ってもヒラスズキのセイゴは定番ゲストである。
さらにとんでもなく大きいフグがヒットし、投げるワームが瞬時にボロボロにされる始末で早々にポイントに見切りをつけた。
期待大の漁港へ移動
次の漁港は先日の釣行時も良かったポイントで、沖合にある島が風除けになっており先ほどのポイントに比べて風は幾分マシであった。
流入河川がないこともあり、濁りも影響なさそうだ。定番のライト周りに入ると……。少し先の場所に入っているサビキ釣りの人たちに掛かっているアジがとてつもなく大きい、しかも連発で鈴なり状態だ。これは期待できる。
釣っている場所とレンジをある程度観察できたので、ジグヘッドは自作の1.1gタングステンに「mizar ラニーノーズⅡ」のグロー系カラーをセレクトした。
ウキ下からの距離とサビキの釣れている位置、潮の流れを見ておおよそのカウントを計算してキャスト。今回の場合は1.1gだと15~20カウントのレンジと見た。
フルキャストしてレンジまでフリーフォールで落としていくが、時折の風でラインがはらんでいく。アクションを入れた途端にアタリが出て合わせるが、風の影響でアワセが効かない。案の定、ワームだけずらされて帰ってきた。
25cm良型アジを手中
ロングロッドを使えば攻略が可能だが、手元にはいつもの5.1ftのショートロッドのみ。
もう一度キャストし、ロッドを真下にしてレンジを決め、極力ラインに風をはらませないようにする。フォール時は張らず緩めずで狙いのレンジまで落とし、ゆっくりサビくと居食いするようなアタリが出た。
強めに合わせると一気にラインが潮と逆方向に向かって走る。バレないようにドラグを出しつつ抜き上げると、25cmクラスのサビキで釣れているのと同じサイズのアジ!
良型メッキも釣れた
次も同じレンジに入れて釣っていくと、今度はガツンという気合の入ったアタリ。引きも先ほど同様に強く快感であるが、妙に突っ込もうとする動きが強い。
しかも水圧が大きい堤防の基礎に沿って上がってきたのは、ミニGTと言っても過言ではないサイズのメッキだった。これはこれで嬉しいものの、写真を撮ってリリースしている間に夕マズメの地合いは終了となった。
調子良くアジがヒットする展開に
日没後はライト周りを丹念に攻める釣りになる。ジグヘッドを0.4gに替え、漁港内のライト周りを釣っていく。おおよそ1か所で20cmクラスを5匹釣れば次のライトへという形で1時間釣ると効率良くヒットを楽しめた。
やはりアミパターンのようで、激しいアクションではなく、狙いのレンジでフワフワさせ、時折の誘いを掛けるとひったくって行くようなシチュエーションであった。
レンジを読んでアジを追加
やはり昨日の雨の影響は大きく、暗がりでも濁りが分かるほどであったが、表層の濁りが取れていないだけで、中層より下の濁りは大丈夫だろうと思いスタート。
上流に向けてキャストして流れに乗せながら引いて来ると一投目からヒット!サイズ的には少し小さいが幸先はいい感じだ。
濁りはさほど気にすることは無さそうで、ポツポツと拾うことが出来る。やはりポイントは潮の流れと川の水が混ざり合う付近のようで、その付近を重点的に攻めるとヒットする。
レンジ的には0.4gのジグヘッドで10カウントまでと非常に浅い。いいサイズのアジは回っていなかったが、時間的にも数的にも満足できる釣果であったので20時過ぎに納竿とした。
<福岡崇史/TSURINEWSライター>