SPH Engineering、DJI M350/M300対応のドローン統合型ガンマ線放射線センサーを発表。アクセス困難地域からも高精度データ収集
SPH Engineeringは、DJI M350/M300 RTKに対応した最新ソリューション「ドローン統合型ガンマ線放射線センサー」を発表した
鉱物探査、汚染マッピング、土壌・堆積物分析を強化するために設計された。
センサーの仕組み
このソリューションは、Medusa Radiometrics製のガンマ線放射線センサーを利用し、カリウム(K-40)、ウラン(U-238)、トリウム(Th-232)、セシウム(Cs-137)といった土壌中の放射性核種から放出される信号を検出・分析する。センサーの高精度により、放射性核種濃度のわずかな変動も検出可能で、土壌組成に関する優れた洞察を提供する。
センサーの種類
Medusa Radiometricsは、用途に応じて以下のような複数のドローン搭載型ガンマ線放射線センサーを提供している。
MS-1000(6.7kg):最大感度を追求MS-700(4.7kg):性能と重量のバランスが取れたモデルMS-350(2.7kg):軽量設計で、最適な飛行パラメータ(高度や速度)と組み合わせることで有用なデータを提供
センサーが大きいほど感度は向上するが、コンパクトなMS-350でも適切な飛行条件で十分なデータが得られるという。
主力センサー
MS-350は、DJI M350 RTKやDJI M300 RTK、その他の同等のドローンを含む中型ドローンに適したバランスの取れたガンマ線分光計ソリューションとして注目されている。
MS-350の主な特徴
コンパクトで軽量:わずか2.7kgで、ドローンへの統合が容易耐久性のある構造:高性能を発揮する頑丈な350 ml CsIシンチレーター結晶を搭載使いやすさ:シンプルな操作とシームレスな統合を実現高度な機能:データ保存機能が統合され、継続的な機能アップデートにより長期的な利用が可能
Medusa Radiometrics MS-350 ガンマ線放射線センサー
ドローン搭載型ガンマ線センサーは様々な地形での応用でき、次のような困難または危険な環境で特に有効だという。
険しい地形:岩場、湿地、沼地など、従来の調査が実施しづらい場所安全が求められる地域:地滑りや放射線汚染のリスクがある場所採掘現場:急峻な採掘ピットや尾鉱池など、従来の手法が不十分な場所
ドローンとの統合により、これまでアクセスが困難だった地域からもデータを収集できるようになり、鉱物探査から汚染監視まで、Medusa MS-350は環境分析における効率性と精度の新基準を打ち立てるとしている。
SPH Engineering