いぶき野在住 木地亮介くん 4年伸ばした髪を散髪〈横浜市緑区〉
小学2年生の時から髪を伸ばし、小児がんなどによって髪の毛を失った子どもたちに医療用ウィッグを提供するヘアドネーションに挑戦していた木地亮介くん(いぶき野在住)。
3月21日に卒業式を終えた木地くんは24日、行きつけの美容室を訪れ4年以上伸ばした髪を切った。スタイリングチェアに座った木地くんは少し緊張した様子を見せていた。自身の髪が数本に束ねられると、自らはさみを入れて切り落とした。
自身も病気に
木地くんは2月、1型糖尿病を発症し約2週間の入院生活を余儀なくされた。母親の由香さんによると、夏場の暑さが落ち着いた昨年の秋以降も木地くんが水分を多く取り、夜中に数回排尿していたという。ある日体重を測ったところ、身長が伸びている一方で体重が約5kg落ちていることが分かり病院を受診し発覚した。入院生活を送った木地くんは、病気になることの辛さを実感。同室で入院していた子どもたちのことを心配し、応援したい気持ちを強くしたという。
髪を切り終えた木地くんは「4年間伸ばしていたから少し寂しい気持ちもあるけれど、(入浴後に)髪を乾かす時間がどれくらいになるのかが楽しみ」と話し、「ウィッグになって、受け取った子に喜んでもらえると思うとうれしくなる」と笑顔で話した。