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プロ野球・中日ドラゴンズの村松開人(静岡高出身)「昨季の成績は最低ライン」 年男、飛躍の年にできるか

アットエス

中日の村松、スピード強化中


プロ3年目のシーズンに臨む中日・村松開人内野手(静岡高出、牧之原市出身)。2年目は開幕スタメンこそ逃したものの、109試合に出場して遊撃のスタメンに定着した。打率2割7分5厘、出塁率3割2分7厘。一時は首位打者争いを繰り広げた。6月に広島戦での守備で左肩を負傷。約1カ月間の離脱があり、規定打席には届かなかったが、年間を通じて1軍で必要とされる選手であり続けた。

「レギュラー取りたい、結果を残したいと毎日必死でした 。良かったところは特にないですね。全体的に1年目よりは良くはなりましたけど、レギュラーを取るという点ではまだまだ足りないことばかり」と自己評価は厳しい。今年24歳を迎えた「年男」。納得できる結果を出して飛躍の年にする。

二塁手から遊撃手へ

高校までは遊撃を守っていたものの、明大では二塁が定位置だった。プロのルーキーイヤーは二塁手として98試合に出場。シーズン終了後からショートでの出場を見据えて練習してきたが、土台には入団当初から荒木雅博前コーチとともに取り組んできた「守備の形」があると言う。

「ある程度、守備の形ができるようになれば、どこをやってもやれるかなと思っていた。(1年目の)秋にやっと守備の形ができてきて、(現コーチの)堂上(直倫)さんと話して『ショート行くか?』ということになったんです。やりやすさはショートの方があります。与えられたところでしっかりやれるように準備しているので、守れと言われれば(どこでも)守れる。ここ(ショート)をやりたいというのはありますが、出ることが一番大事なので」

高校3年時に左足首、大学3年で右膝を手術していて入団当初は下半身にやや不安があった。身体的負担が掛かるショートを1年間守り続けたことには意味がある。

「新年の目標を立てる上ではいい数値が出た。明確には決めてないんですけど、あの数字を超えたい。失策数、守備率、打点、打率、四球…最低ラインの数値にしたいです」

バッティングに軸ができた

打撃についても形が固まりつつある。「1年目は打ち方をいろいろ変えて、ピッチャーと勝負できず、自分と勝負していた感じ。2年目はしっかりピッチャーにコンタクトしてできていた。1本軸ができたというのはありますね」とうなずく。

元巨人の主砲、高橋由伸さんに似たフォームが定着した。「ポイントを後ろにするとか、もっとボールを待ちたいとか考えていて、誰がそれに近いかなと考えていった時に、結果的に由伸さんに似ていったんです。(年間を通じて)大きく崩れることはなかったです」。シーズン中に高橋さんと会話を交わす機会もあり、意識する点を助言してもらったという。「簡単にはできないので、時間はかかります。まだできるようにはなってないですね」

「僕みたいなタイプは何でもできないと」

打順は8番から始まり、6番、2番とさまざまだった。「固定されていた方がいいかな。できれば上位を打ちたいですけどね。1、2、3番あたり。(求められるのは)チャンスメークと勝負強いバッティング、つなぐことも大事。全部ですね。僕みたいなホームランバッターじゃないタイプは何でもできないと駄目ですね」

昨季限りで退任した立浪和義前監督からは攻守に渡る助言を受けた。「感謝しています。取っていただいたからにはそれなりの選手にならないといけない。それで恩返しができると思う」

昨年のオフからスピードアップを狙って、トレーナー安福一貴さんの指導を受けている。安福さんは元西武で4年連続盗塁王に輝いた片岡易之(治大、現・保幸)さんらをサポートした実績を持つ。「体の使い方とか、全てにおいて生きました。下半身の不安は感じなかった」。今オフも安福さんのもとでトレーニングを継続し、体の切れに磨きを掛ける。

(編集局ニュースセンター・結城啓子)
【取材こぼれ話】その日の試合や打席の印象は、たとえ良くても記憶にはとどめておかないそうです。「その日が良かったからといって、次の日に打てるとは限らない。打てると思って行って4タコとかになるより、気持ちはリセットしていった方が次の日に生かせるので。マインドのリセットですね」とのことでした。

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