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面倒な衣替えがラクになる!急な温度変化にも対応できる着回しができる、クローゼットづくりのご提案

アットエス

SBS学苑講師、整理収納アドバイザー1級の岡野谷洋子です。

今年の夏は(も?)暑かったですね。9月もまだまだ残暑が厳しかった~。10月も半ばに入ってようやく秋の気配?(ほんとに)となってくるともう“夏”の洋服は抵抗がありますし、衣替えをしなくては…と憂鬱な気分になっている方が多いと思います。そんな衣替えが、少しでもラクになるように、「衣替えの極意」と題して、今までの衣替えとはちょっと違うご提案をしたいと思います。

「真夏+通年着られる服+真冬」

今までは制服の衣替えのように6月・10月という年に2回行う考えが主流でしたが、1年を通して着られる服を中心とした「真夏+通年着られる服+真冬」に分ける考え方で、急な温度変化にも対応でき、着回しもできるクローゼットづくりを提案します。

盛夏の時期には熱中症対策としても、汗を吸ってくれる「吸水性」と、吸った汗を素早く乾かしてくれる「速乾性」が優れた素材の衣類が必要ですし、水着や浴衣など季節ならではの物もあります。これらを「真夏服」とします。

反対に、アウターや温かい素材の衣服、マフラーやストール手袋など寒い冬を温かく過ごすための素材の衣服を「真冬服」とし、それ以外の時期の服を「通年着られる服」という位置づけをします。

「通年着られる服」とは?

トップスで言えば半袖のTシャツやカットソー、ポロシャツなどにシャツやブラウスなどの薄い長袖、それにカーディガンやパーカー、スウェットなど。ボトムスで言えばジーンズやパンツ、スカートなど通年着られる素材のもの。気温によって羽織ったり、重ねたりして、着ることができる服です。

あと、最近では薄手で高機能な下着がありますので、夏用・冬用それぞれの機能性下着を組み合わせると、ほぼオールシーズン着ることができますね。もちろん色味や素材で春らしいや秋らしいといった意味合いを持つ服もありますが、逆にそれを季節感として利用して組み合わせたいですね。

「夏物/冬物」で大きく2つに分けるのではない

「通年着られる服」はしまい込まず、「クローゼットにいつもある服と」しましょう。登場回数も多く、よく着る服が見やすい位置にあればコーディネイトしやすいのはもちろん、汚れてきた、くたびれてきたといったダメージを察知しやすくなり、買い替え時期もわかりやすくなります。

持っているのに似たものを買ってしまうなどの無駄買いを減らす効果もあります。お気に入りの服を旬のうちにたくさん着て、活用したいですよね。さらに小物類も見やすく配置すると無駄がないです。小物、機能性インナーなどはコンパクトなのでそれぞれ夏用、冬用として一緒にまとめておくと間違えて着るミスも防げます。

「真夏服」はかさばらず軽く収納の容量も小さいですが、しわになりやすい素材の物も多いのでしわにならないように収納時に気を付けたいですね。夏用の小物も同じところに分類しておくと探さなくて済みます。

「真冬服」はかさばりますが、近年は軽くて暖かいものが増えたように思います。ダウンなどしわにもなりにくいものが多いので収納の容量は多いかもしれませんが、重量はそれほど重くならないはずなので夏服同様、冬用の小物も同じところに分類しておきましょう。

クローゼットの上段などに見える場所に「真夏服」「真冬服」と分類しておいて、気温の変化に応じていつでもスタンバイOKな状態にしておきたいですね。

年に2回、重い衣装ケースを出し入れして衣替えをするというよりは、緩やかに3段階のクローゼットの中のスタメンの配置換えをするというイメージです。着ない服を減らして、お気に入りをいい状態で着まわす時間を増やします。

クローゼットの中でお気に入りの服たちが、コンディションのいい状態でわたしが着るのを待っている!1年を通してそんな状態を作りたいと考えます。

ちょうど衣替え「真夏服」のお手入れとしまい方

夏服をしまう前に、しっかりと洗濯はしましたか?夏はたくさん汗をかく季節です。そのままの状態で衣替えをしてしまうと、来年着る時に黄ばみや臭いが出てしまうことがあります。衣替えは、ただ衣類をしまうだけではなく、次のシーズンも快適に着られるようにケアすることが大切です。汗や皮脂汚れをしっかり取り除き、清潔に保管して、来シーズンも綺麗な状態でお気に入りの服を楽しみましょう。

洗濯後は 完全に乾かすことが大切です。湿った状態で保管すると、カビや臭いの原因になります。しっかりと乾かしてから収納しましょう。

収納場所の換気や湿気対策も重要です。湿気のないお天気のよい日を選んで衣替えをすると安心です。

真夏の衣類は薄い素材の物が多いのでよくしわを伸ばし(アイロンをかけておくとさらに〇)て、しわになりにくいようにしまっておくと次のシーズンも気持ちよく着られます。

衣替えの基本的な考え方として、「真夏服」「真冬服」そして「通年着られる服」に分け、通年着られる服はしまい込まない形を提案してきました。でも衣替えしたばかりの頃は、スッキリ綺麗になっても、だんだんグチャグチャになってくるという方へアドバイス!

収納の中でも、手に取りやすい位置の大部分を「通年着られる服」、その他の部分に「真夏用」「真冬用」を収納してください。どの服も重ねることでしわができないよう、多くを積み重ねなくても済む収納が理想ですが、それが難しいようなら、出し入れがしやすいサイズが同じ、さらにできれば中身がわかりやすいケースがおすすめ。上段においても楽に取り出せるソフトな軽いケースにラベリングしておくなど、出し入れスムーズな収納がおすすめです。

クローゼットの上段や天袋に収納するなら、取っ手付きで通気性のいいソフトな素材の衣装ケースをアイテムごとに入れて収納するのがおすすめです。軽くて、万が一落下しても衝撃が少ないですし、中身を出している時にはたたむこともできます。いろんなメーカーから出ていますので自分に合ったものを選んでください

通年着られる服はできるだけハンガーにかけておくのが見やすくていいのですが、型崩れしやすいものや平置きのほうがいいものは引き出しや棚に置くのがいいでしょう。重ねる数を少なくすると探しやすく、崩れることを防げます。小物や下着は浅い引き出しか、あるいは出したらすぐ着られるようにバスケットタイプに季節ごとにそのまま収納し出して着るのもおすすめです。しわにもなりにくく、他の衣類と混ぜないことで迷子になるのも防げますよ。

ハンガーはサイズがありますので洋服とサイズの合ったものを使いましょう。同じもので統一するとスッキリ収納できます。ボトム用のハンガーラックなどもありますので、ハンガーのスペースが足りない場合は検討するのもいいですね。

たたみ方は「こういうたたみ方」と決めるよりも収納するところ(引き出しや棚)の面積にあわせてできるだけ重ねないようにしまうようにすることを意識してみてください。

究極の意見です(笑)収納スペースが少ない方は、究極は収納スペースに合わせた量だけの服を持つというのも一つの手段です。着ない服が減り、たくさん着てくたびれたり、飽きたりしたら買い替える。量が少なければ、着回しが多い分、良質な物やちょっと高額なものを買っても無駄にはなりません。発想を変えてみましょう。

小さなお子様や成長期の方の衣替えはサイズチェックです。次のシーズンに着まわせることはほぼないと考え、状態の良いものは兄弟がいる方は保存。それ以外は必要とする方に着ていただくか、今なら中古品売却という方法もありますね。(旬を逃さないうちに)

くたびれたり傷んだりしている物はいさぎよく処分し、サイズの合ったものに取り換えましょう。

いずれにせよ季節外の物、着ない服で収納スペースを占領するほどもったいないことはありません。

見やすく、出し入れしやすい収納を

収納は出し入れのアクションが多いと面倒でちょい置きしたくなります。クローゼットの扉や引き出しを開けるだけで1アクションです。多くても+1アクションで済むようにしたいです。見た目がすっきりしていることはわかりやすくて目指す形ではありますが、整理収納が苦手な方は、見た目を美しくするためのアクションをふやすより、まず「出し入れしやすい」に重点を置いてください。

収納状態をスマートに見せるためには、ハンガーや収納用品のシリーズをそろえる、衣服を並べる長さや色を順にそろえていくと自然にすっきり見えますよ。目にうるさい色彩の物は蓋があるものや布をかけるだけで目に入らなくなります。いずれもギュウギュウに詰めない、置かないのが服にも人にも優しいです。

捨て時の判断の基準について

くたびれてきた・傷んできたとき、サイズアウトした時は捨てる判断がつきやすいのですが、そうでないときは「十分着たな」「次はこういうのが欲しいな」と気持ちが動いたときに手放すのがいいでしょう。次のシーズンには着ないなと思ったら、寝かせるよりも早めに手放したほうがいい条件で売却できたり、譲ったりできるというメリットもありますよ!制服や学校用品なども次に使ってくださる方へ譲ったり、そういうお店に寄付する方法もありますので、思い出も大事ですが、決断がついたら手放しましょう。

整理術をもっと知りたいという方は、12月15日(日)にSBS学苑浜松校で「まだ間に合う!大掃除を始める前に知っておきたい整理術」講座を開催しますので、ぜひご参加ください。

【クリスマス・年末年始】まだ間に合う!大掃除を始める前に知っておきたい整理術

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