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国登録有形文化財に答申 伊賀市の数馬茶屋 文化審議会

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数馬茶屋の外観=伊賀市小田町

 国の文化審議会は7月19日、三重県伊賀市小田町の数馬茶屋(かずまぢゃや)を含む158件の新たな登録有形文化財を盛山正仁・文部科学大臣に答申した。同市にある登録有形文化財(建造物)は54件になった。

 数馬茶屋は、備前藩士の渡辺数馬が義兄・荒木又右衛門の助力を得て、仇敵の川合又五郎を討ち果たした「伊賀越の仇討ち」の舞台となった、県史跡の「鍵屋の辻」がある公園内の市有施設。1929(昭和4)年建築の建物は入母屋造りで、仇討ちのために待ち伏せした茶屋を再現しているとされ、45(同20)年に「伊賀越復讐遺蹟保存会」が旧上野市(現伊賀市)に譲渡し、61年(同36年)に移転修復した。

数馬茶屋の室内(伊賀市教委提供)

 建築面積は83平方メートルで、室内は土間と板間、奥に床の間付きの和室がある。同施設は耐震性の不足から昨年7月に閉鎖。市観光戦略課などによると、今年度は耐震設計、来年度に工事を着工する計画。公園内にある市所有の伊賀越資料館も2019年4月から休館となっている。

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