吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第1回】
挑戦なくして現状維持もままならない。それはヘラの世界も同じこと。失敗を恐れず突き進め! マルキユーインストラクター・吉田康雄に与えられた使命はまさに挑戦。「先生」になんてならなくていい。いつだってどこだってザ・チャレンジ! 第115回のテーマは「椎の木湖のデカベラを狙う!」。埼玉県羽生市にある本紙協定・つり処椎の木湖で悠然と泳ぐ大型が今回のターゲット。いつもは撃沈ばかりの吉田が今回に限ってはいい男っぷりを見せてくれた。取材日は11月26日(火)。
椎の木湖のデカベラを狙う!
(吉田康雄)ファンの皆さま、あらためましてこんにちは! 気づけば今年もあと1カ月。冷え込んで参りましたが健康には十分留意して釣りを楽しみましょう。
さて愛読者の皆さまであればお気づきかと思われますが、いつもは一日の流れをほぼ時系列にして、それを4~5等分して1カ月分として掲載しています。そして大方の場合、記者のオーダーに応えられずに撃沈のパターンが大半です。
先月はペレ宙で最低でも40cm超を釣るがテーマでしたが、数は釣れど見事なほどの撃沈振りを発揮してくれました。その前の亀山湖・片倉取材も似たり寄ったり。つまりここ数か月、与えられたノルマを達成できずにいる吉田康雄なんです。
インストラクターなんだから、もっとしっかりしてくれよ!
吉田康雄
「関口さんったら二言目にはいつもそればかりです。あんまりイジめないでくださいよー。ボクも生身の人間なんですから(苦笑)」
取材終了後に交わす言葉はいつもこんな会話ばかりだった。
ところが今回の椎の木湖取材においては、こちらのオーダーにきっちり応えてみせた吉田。とくに前もって目標サイズを決めていたわけではないが、当日の朝になって記者はひらめいた。
最低でも前日の大型大会記録突破!
同池で例年2回ほどおこなわれている大型大会(入場料のみ)が取材日前日の11月25日(月)におこなわれ、優勝は1850gだったそうだ。
ノルマ達成に成功
そこで吉田には最低でもこの記録を突破してほしいとオーダーしたわけだが、その期待に見事応えてみせた吉田の記録は1950gだった。わずか100g超の僅差だが、久しぶりにノルマを達成した吉田の喜びようと言ったら、それはまるで子どものようだった。
吉田康雄
「だってこれで久しぶりに持ち上げ原稿(つまりは褒めちぎる内容)を書いてもらえるじゃないですか。こんなにうれしいことはないですよ! いつもはケチョンケチョンの内容ばかりでしたから」
そんなわけでいつもなら時系列に釣果をあとに掲載するのが通例だが、今回に限っては1950gのブツ持ち写真を先に掲載してしまおう。
満面の笑みを浮かべて魚を持つ吉田は、久しぶりに男前に感じた(笑)。しかしながら納竿後、事務所に立ち寄り全体釣果を確認すると、何と2kg超が2枚も出ていると聞かされた。
なんだ結局、吉田は3位か。上には上がいるもんだね。それにしても2kg超とは、椎の木湖のポテンシャルには驚かされるばかりだよ。
吉田康雄
「うーん…イケると思ったんですが、やはり2kg超が出てたんですね。しかも2枚も」
何だかしらけちゃったなー。さっきまではどうやって不慣れな持ち上げ原稿を書くかってことばかり悩んでたけど、これでいつもの調子で書けそうだよ(笑)。
吉田康雄
「えーっそうなんですか。カンベンしてくださいよ」
うそうそ(笑)。久しぶりにノルマを達成してくれたのだから、今回は張りきって書かせてもらうよ。だから掲載紙ができたら額縁にでも入れて飾っておいてくれよな。後にも先にもこれ1回かもしれないんだから。
次回より実釣の模様をレポート
さてそんなこんなの11月26日(火)だったが、当日は椎の木湖LC11月例会があったので、吉田を含む一般入場者は渡り桟橋手前限定。6時半前に入場開始となり、吉田が選んだ釣り座は2号桟橋ゴルフ場向き渡り寄り331番。自動検量器に表記された水深は5.2mとなっていた。
果たして吉田は宙でいくのか、それとも底釣りか。波瀾万丈の一日が幕を開けようとしていた。
次回も「椎の木湖のデカベラを狙う!」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年12月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。