愛川町 町民に3千円分の振興券 物価高騰対策で補正予算
愛川町議会は2月10日に臨時会を開き、町民全員に1人あたり3000円分の地域振興券を配布する物価高騰等対策事業費などを盛り込んだ補正予算を可決した。
地域振興券「ええ町やなぁ愛川70周年・地域盛リアゲ振興券」は、長引く物価高騰による家計負担を軽減するため、国の臨時交付金や町の一般財源を活用して発行する。町は事業費として約1億2603万円を補正計上した。4月中旬までをめどに引換券を郵送し、5月下旬から町内各所で配布する。利用期限は12月31日まで。
利用可能店は、2023年度に実施した同様の事業で対象となった店舗に加え、観光施設や町内の移動スーパー、外国人が経営する飲食店などにも拡大を予定している。取扱店舗は3月まで募集を行う。
給食費補助拡大低所得者支援も
物価高騰対策としては他に、学校給食の食材費高騰に伴う町の負担分拡大に約741万円を計上。家計負担の軽減と給食の質確保を図る。農業支援としては、酪農業者に対して飼料の価格高騰分の一部補助を実施する。
低所得者世帯への支援給付事業には、約1億5463万円を投じる。住民税均等割非課税世帯に対して、1世帯当たり3万円の給付金を支給し、対象世帯に18歳以下の児童がいる際は、1人当たり2万円を加算する。