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幸福度を高める「ひとり時間」の使い方“3つの方法”

saita

幸福度を高める「ひとり時間」の使い方“3つの方法”

みなさんは、ひとりの時間をどのように過ごしていますか? ひとりで過ごす時間を上手に使うことで、心の安定や幸福度をぐっと高めることができるのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「ひとり時間を有意義にする3つの方法」を教えていただきました。

教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)より新刊発売。

幸福度を高めるひとり時間の使い方「3つの方法」

“ひとり時間”を孤独や寂しい時間とイメージしている人はいませんか?
多くの人は、「ひとりでいると寂しい」「何をしていいかわからない」と感じることもあるかもしれません。しかし、ひとりで過ごす時間は、実は自分を見つめ直し、幸福度を高めるための大切な時間でもあるのです。

今回は、幸福度を高める“ひとり時間”の使い方をご紹介します。

1.「空白の時間」を意図的に作る

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「スマホを手に取ってSNSを開き、誰かと繋がっていないと落ち着かない」そんな行動を無意識に繰り返していませんか? これは、「自分自身と向き合うことを避けたい」という心理が働いているからかもしれません。
実は、人は何もしない時間を怖れる傾向があります。なぜなら、その時間に思考が内向きになり、自分の本音や抑え込んできた感情が浮かび上がりやすいからです。しかし、この部分にこそ、幸福度を高める鍵があります。

1日に10分でもいいので、意識的に“何もしない時間”を作ってみましょう。空を眺めるなど自然を感じることを意識するだけで、思考のノイズが整理され、本当に大切にすべきことが見えてくるものです。
多忙な経営者たちの中にも、リフレッシュのために自然の中で裸足になったり、焚火を楽しんだりする趣味を持っている人が多くいます。空白の時間を取るように、ぜひ意識してみてください。

2. 「誰かの目を気にしない行動」をとる

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私たちは無意識のうちに、“他人の目”というフィルターを通して行動を決めていることがあります。例えば、SNSに投稿するためのカフェ巡り、流行に乗るためのファッション選び、他者からの評価を意識したライフスタイルなどです。これらの行動は、もしかすると自分自身の純粋な欲求ではなく、他者の視線に左右された選択かもしれません。

ひとり時間を活用するなら、あえて“誰にも見せない行動”を取り入れることをおすすめします。好きな音楽をかけて踊ったり、下手でも気にせずに絵を描いてみたり、声に出して詩を読んだりすることなどです。これらの行動は、誰かに評価されるためのものではなく、純粋に自分が楽しむことに集中できる時間です。意識の奥深くにある、ありのままの自分を取り戻すことで安心感が増し、幸福感も高まるでしょう。

3.「5年後の自分」へ手紙を書く

ひとり時間を未来の幸せのために使いましょう。脳は、未来を想像するだけで、それを実際に経験したかのように認識するという特性があります。そのため、ポジティブな未来を意識的に描くことで、現在の幸福度を高めることができるのです。

その方法はシンプルです。ひとり時間を使って「5年後の自分へ手紙」を書きましょう。手紙には次のような内容を含めると、より深い効果が得られます。

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・「今の私」は何を大切にしているのか?

・「5年後の私」はどんな生活を送っているのか?

・「今の私」が「未来の私」に伝えたいことは?

書き方の具体例を挙げると、「今の私は、自信がなくて新しいことに挑戦するのが怖い。でも、5年後の私はきっと成長して、もっと自由に人生を楽しんでいるはず。未来の私へ、もし迷うことがあったら『あの時、一歩踏み出してよかった』と思える選択をしてね。」このように書くことで、今の自分の価値観や悩みが整理され、「理想の自分」に向かうためのヒントを得ることができます。

自分と向き合い、未来の幸せにつながる時間の使い方を

ひとり時間を、ただの気晴らしとして終わらせるのではなく、深層心理と向き合う機会として活用してみませんか? そうすることで、より満たされた日々を送ることができます。ひとり時間を、内省の時間や未来の幸せを描く時間として大切にしてみてくださいね。

shukana/webライター

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