GWの観光地・イベント集客数 静岡県内は7%増加の778万人 前年から2倍の施設も
■浜名湖花博の会場は前年比102% 伊豆のへそは71.4%
静岡経済研究所が、今年のゴールデンウィーク期間中(4月27日~5月6日)にイベントや主要観光施設を訪れた人数を発表した。集客数は延べ778万9069人で、前年から7.2%増加。「浜名湖花博2024」や人気アニメのスタンプラリー「Meets SHIZUOKA」の対象施設が大幅に人手を増やした。
新型コロナウイルスが5類に移行されて初めてのゴールデンウィークは、天候に恵まれたこともあり、各地でにぎわいを取り戻した。県内で開催されたイベントと主要観光施設、計243か所のうち、3分の2で集客数が前年を上回った。
地域別に見ると、県東部は前年から13.7%増の229万7599人で伸び率が最も高かった。中部は208万278人で12.4%増加、西部は341万1192人で0.5%増加の横ばいだった。
中でも集客数を大きく伸ばしたのが、10年ぶりに浜松市で開催された「浜名湖花博2024」の会場となった浜名湖ガーデンパークとはままつフラワーパーク。2つの会場で合計21万3000人と、イベントがなかった昨年比102.4%となった。
県東部では伊豆の国市にある道の駅「伊豆のへそ」に5万6000人が訪れ、前年比71.4%と数字を伸ばした。アニメ「ゆるキャン△」と「ラブライブ!サンシャイン!!」のコラボ企画「Mrrts SHIZUOKA」でスタンプ設置場所となり、アニメファンでにぎわった。県内の道の駅は18か所中、7か所がスタンプラリーの対象となり、全体で14%増加と他の道の駅でもコラボ企画の効果がみられた。
■集客数最多は浜松まつり 4%減少も245万3000人
最も集客数が多かったのは、浜松市でゴールデンウィークの恒例行事となっている「浜松まつり」だった。NHK大河ドラマ「どうする家康」に主演した嵐・松本潤さんが参加した昨年からは4%減少したものの、245万3000人を集めた。次いで熱海駅直結のショッピングセンター「ラスカ熱海」の23万1000人、「浜名湖花博2024」の21万3000人となっている。
【GW中の人出が多かった県内のイベント・施設】
①浜松まつり 245万3000人(-4.0%)
②ラスカ熱海 23万1000人(+17.1%)
③浜名湖花博2024 21万3000人(+102.4%)
④富士川楽座 14万人(+10.9%)
⑤遠鉄百貨店 12万人(-13.9%)
⑥三嶋大社 9万9000人(+16.8%)
⑦富士山本宮浅間大社 流鏑馬祭 8万5000人(+13.3%)
⑧ストレンジシート静岡 8.3万人
⑨三島スカイウォーク 6万1000人(-15.3%)
⑩道の駅 伊豆のへそ 5万6000人(+71.4%)
※カッコ内は昨年比、ストレンジシート静岡は昨年と集計方法を変更
今回の調査はデータ公表が可能で、集客数が5000人以上のイベントと施設を対象としている。県内559か所に調査票を発送し、243か所から回答を得た(有効回答数43.5%)。
(SHIZUOKA Life編集部)