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共働きの「ワンオペ育児」が子どもに与える“3つの影響”

saita

共働きの「ワンオペ育児」が子どもに与える“3つの影響”

臨床心理士・公認心理師のyukoです。パートナーがいても平日はワンオペで育児も家事もしなければいけない方は多いよう。また、単身赴任や離婚などの事情からワンオペが避けられない方もいますよね。ワンオペ育児が子どもに与える影響と、対処法を考えていきます。

平日はワンオペ状態で余裕をもって子どもと話せない。

夕方退勤したら晩御飯の買い出しと準備でバタバタ。小学生と中学生の子どもには宿題を先に終わらせるよう声をかけるがスマホに没頭しているし聞く耳ももたない。夕ご飯は台所で済ませ、溜まっている片付けや書類の整理、残った仕事を片づける。土日も予定が詰まっており、子どもとゆっくり話す時間がなかなか取れない。夫は今日も残業で深夜帰りだし、猫の手も借りたいくらい毎日忙しい。

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現在、共働き世帯は全体の7割以上を占めるといわれています。在宅勤務やフレックス制度など、夫婦で仕事を調整しながら子育てをしている家庭もある一方、どちらか一方に負担が偏り、平日は実質ワンオペで家事や育児をこなしている方も多いよう。また、離婚や単身赴任などの事情から、ワンオペが避けられないご家庭も増えています。

ワンオペ育児の難しさを考え、子どもにとってよりよい関わり方を模索していきます。

ワンオペ育児が子どもに与えやすい影響とは?

親のライフスタイルが「普通」だと認識する。

女性が男性と同様に評価され、働く社会となりつつありますが、家庭をもつと負担を抱えやすいのは女性側だという風潮はまだ拭いきれませんよね。
母親が外で働き家計を支えつつ、家事や育児も主体的にこなしていると、子どもは自然と「女性は仕事と家事を両立しなければいけない」と考えるように。

また、男性が育児や家事を行うのは当たり前という認識も広がっている今、父親の負担も増えています。
夜遅くに家に帰ってきても、家事や育児を行わなければならず、休日自由に羽を伸ばすのが難しくなっている方も多いよう。そのように過ごしている父親の姿を見ていると、「父親になると外でも家でも頑張らないといけない」と認識するように。

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わが家のスタイルは数ある中の一例であるということを示し、生き方の選択肢や子どもが理想とするライフワークバランスについて話し合っていけるといいでしょう。
世界を広く見たとき、どのような働き方の人がいるのか、どんなふうに家庭で過ごしている人がいるのかを知る機会も作っていけるといいですよね。

一人の価値観に偏りやすい。

父親と母親が育児に関与していると、二面的な価値観を伝えられますよね。

例えば、

・父親は大学を出ており進学の大切さを重視している一方、母親は大学に進学せずともやりたい仕事を見つければ問題ないと感じている。

・母親は高校のうちに留学に行くのがよいと考えている一方、父親は大学進学後自分の力で留学に行くべきだと考えている。

など、意見が分かれている場合、進路や選択肢のメリット・デメリットを二面的に考えやすくなります。

どちらか一方の親の主導権が強いと、「そういうものなんだ」と思いやすく、偏った価値観に影響されやすくなるんですね。

パートナーに頼るのが難しい場合、祖父母や兄弟、教員やスクールカウンセラーなど、家庭外の大人の意見も参考にしていけるといいでしょう。視野や選択肢を広く考えていけるような工夫をしていけるといいですよね。

余裕のなさが家庭の雰囲気に影響しやすい。

親自身が「私ばかり苦労している」「どうしてパートナーは〇〇してくれないの?」などと不満を抱えていると、家庭の雰囲気にも影響しやすくなります。

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子育てに関する最新の研究においては、子どもの情緒の安定性は夫婦仲による影響がもっとも大きいと示されています。家庭が裕福かそうでないか、子どもの偏差値が高いか高くないか、親の学歴が優秀かそうでないか、という点ではなく、夫婦仲がよいか悪いかが子どもの気持ちの安定性に影響を与えるんですね。

無理に仲良くするのは難しいですが、子どもに夫婦喧嘩を見せない工夫や夫婦がお互いに不満をためないようにする工夫をしていけるといいでしょう。

環境を大きく変えるのは難しくても、毎日のちょっとした習慣や考え方を見直していけると、子どもが過ごしやすくなります。家族が家でホッとできる時間を少しずつ増やしていけるといいですよね。

yuko/臨床心理士・公認心理師

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