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暮らしに小さな発酵の世界を―糠漬けのある暮らし。実は手軽に始められて夏野菜の消費にも活躍!

na-na

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こんにちは。大山に一目惚れして大阪から鳥取に移住したMAIです。田舎での日々の暮らしや趣味のコトモノなどを綴っています。

夏真っ盛り、暑い日が続きますね。今回は、程よい酸味で食欲が落ちやすい夏のごはんがススム「糠漬け」の話題です。夏の体調を整えてくれる発酵食品でもあり、野菜の消費にも一役かってくれるという魅力が満載です。

目次
・ 夏野菜の消費に。ぬか漬けはじめました。
・ 手軽だけど深い、ぬか床の世界
・ 自家製ぬかで“オリジナル”に
・ 台所と家族のぬか漬け時間

夏野菜の消費に ぬか漬けはじめました。

田舎の夏は、田んぼは稲が生い茂って一面緑の世界になり、畑にはトマトやキュウリ、ナス、ピーマン、カボチャといった夏野菜たちが太陽の光をいっぱい浴びて、蝉の声をBGMにぐんぐん成長します。

我が家の子どもたちは、キュウリをかじって、トマトを頬張る毎日。パキッとした色で食卓を彩ってくれるありがたい夏野菜ですが、収穫となると一気に取れるので、夏野菜に追われるのがちょっと難点なんですよね。また、ありがたいことにこの時期は、ご近所さんや知り合いから、袋いっぱいの夏野菜のお裾分けをいただく機会も多く、消費に困ることも度々あるのが田舎の夏。
そんな夏野菜消費のために、去年の夏からぬか漬けを始めてみました。

手軽にはじめる 我が家のぬか床

ぬか床を始めると言っても、「何を揃えたら良いの?」「どれほど手がかかるの?」「腐ったりしないの?」と構えていたのですが、ある時ぬか床が市販に販売されていることを知って思い切って試してみました。

私が使ったのは、無印良品の「発酵ぬか床」で、原材料がシンプルで、添加物も入っていないので、子どもがいる家庭にも安心かなと思い取り入れました。
無印良品の「発酵ぬか床」は、名前の通りすでに発酵済みで、冷蔵庫に入れておくことができ、毎日混ぜなくてもいいという手軽さ。さらに、ジップロック付きのしっかりした袋に入っているので、糠床を別の容器に入れ替える必要もなく、冷蔵庫にも立てて入れられる仕様になっています。

最初は半信半疑でしたが、数日後に取り出したキュウリやニンジンを食べてみると、しっかりと味がしみ込み、酸味が私好みで想像以上に美味しかったんです。それ以後はすっかりはまり、ごぼうや小松菜といった根菜類や葉ものにも挑戦してみました。
ごぼうは少し長めに漬けておいた方が、アクが程よく抜ける気がします。小松菜は葉と茎とで浸かる時間が違うので、予め切って漬けるのがオススメ。キャベツの芯や、野菜の端くれなども捨てずに入れておくと、立派なお漬物になりますよ!
味付けをしなくても切るだけで食卓に出せるぬか漬けは、忙しい我が家の救世主です。冷蔵庫の片隅で静かに発酵しているぬか床が、この夏は我が家の主役になりつつあります。

ぬか床お手入れポイント


① 水分はキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取る
② 糠が少なくなってきたら足す
③ 糠と一緒に塩分も適当に足すと味が落ち着きやすい

自家製ぬかを加えて“私の味”に

無印良品の「発酵ぬか床」は、追加用のぬかも売っているので、ぬかが少なくなってきたなと思ったら、手軽に追加できるのも嬉しいポイント。

でも、心のどこかで「オリジナルぬか床を育てたい」という思いが芽生えてきた今年。昨年からお米を自家栽培していることもあって、自分たちで育てたお米から出た“ぬか”を活かしたいと思うようになりました。そこで今年は、思い切って精米機を購入し、毎日精米時に出る新鮮なぬかを、少しずつぬか床に足しながら“自分仕様”に育てています。

水分吸収と旨みを引き出すために昆布や干し椎茸、麹を入れてみたりもしているのですが、ぬか床がだんだんと家の味に染まっていくのが嬉しくて、いつかは一から自分で作る“完全オリジナルぬか床”を作りたいなと思っています。

台所と家族のぬか漬け時間

子どもと家事に追われて、ドタバタと過ぎる我が家のご飯どき。水分を取り除いたり、ぬかを加えたりと、ついついぬか漬けを愛でてしまって、あっという間に時間が過ぎてしまうほど、私のちょっとした癒し時間になっています。
「おなかすいた〜」と聞こえてくる子どもたちの声に、ドキッとしながらも、「あじみ、あじみ〜」と言いながらみんなでぬか漬けをつまむひとときも、なんだかいいなぁと思ったりして。

実は、母方の祖母の家にはぬか漬けの樽がありました。台所の隅っこに佇んでいる黄色い桶、おばあちゃんのシワシワの手、塩をまぶしたキュウリをつけるその風景は今でも鮮明に記憶の片隅に残っています。私たち家族はみんなおばあちゃんのぬか漬けが大好きでした。

いつか、子どもたちが大きくなって自分で台所に立つようになった時、家族を持つようになった時、今のこの風景を懐かしく思うかな…。そんなこともふと想像しながら、とりとめのない思い出も野菜も一緒に漬けて、発酵暮らしを楽しみたいと思います。

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