50歳、設計職の《リアル貯金額》。浪費していないのになぜ?今の貯金では老後が不安です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【50歳 男性】
【貯金額】50歳、男性の場合
プロフィール
50歳、男性
製造業の設計、年収400万円
妻(53歳、会社員)、子(24歳、会社員)との3人暮らし
【相談内容】浪費していないのに貯金があまりありません……。
「浪費をしているつもりはないのですが年齢の割にお金を貯められておらず、老後に不安を抱えています。今から貯金するにはどうすればいいでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である50代2人以上世帯の貯金額は、平均が1,147万円・中央値が300万円です。
質問者さんの資産額は100万円で、これは平均貯金額の約8.7%、中央値の約33.3%となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
貯金できない悩みを解消する家計管理の3つのポイント
質問者さんは、浪費しているつもりがないのにお金が貯まらず不安なのですね。
浪費していなくても、計画的な家計管理がなければ貯蓄は難しいものです。
家計管理を整え貯金できるようになるための、具体的な方法をお伝えします。
家族全員で家計管理を始める
家計管理を始める最初のステップは、収支のバランスを把握することです。
大切なのは、家族全員の協力。
家計管理は、一人が頑張ってもほかの家族が散財してしまえば効果が薄れます。
家計を見直す目的を家族に宣言したうえで協力を得ることで、無理なく家計管理を進められます。
特別費を忘れずに計上する
ポイントは、月々の予算に「特別費」を計上することです。
家電の買い替えや冠婚葬祭など、不定期に発生する支出が家計を圧迫することがよくあります。
月収の2カ月分程度を「特別費」の予算として立てておけば、突然の出費にも慌てず対応できるでしょう。
収入の8割で生活する癖をつける
家計管理を始めたら、収入の8割で暮らすことを目指してみてください。
「使いたいから使う」を「予算の範囲内で使いたいものに使う」へ意識を変えましょう。
最初は難しくても、除々にお金をコントロールできる感覚が身につき、無駄な支出を自然と避けられるようになりますよ。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約8.7%、中央値の約33.3%です。
・貯金できるようになるためには、家族全員で協力して家計管理を始めましょう。
・家計管理は特別費の計上を忘れずに。収入の8割で生活する癖を身につけましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。