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万博に「ポケットカメラ」持参 ミャクミャク像を撮影した一枚がノスタルジーあふれる仕上がりに

おたくま経済新聞

万博に「ポケットカメラ」持参 ミャクミャク像を撮影した一枚がノスタルジーあふれる仕上がりに

 開催中の「大阪・関西万博」の入り口近くに鎮座する巨大ミャクミャク像。来場者の多くがカメラを構える見どころのひとつですが、ちょっと変わったカメラで撮影を行う様子を披露したのは、Xユーザー・ゆういちろうさんです。

 投稿に添えられた写真に写るゆういちろうさんが手にしているのは、ゲームボーイ用ソフトの「ポケットカメラ」。モノクロかつ画素の荒さが、逆に良い味を出しているような印象です。

【大屋根リングを撮影するゆういちろうさん】

 元々、カメラやデジタルガジェットを趣味としているゆういちろうさん。友人がゲームボーイカラーとポケットカメラ、プリンターを持ち歩いているのを見て、懐かしさと雰囲気のある写真が撮影できることをきっかけに、興味を持ったのだそう。

 所持していたゲームボーイ本体の部品交換や、ポケットカメラの清掃といった諸々の準備が完了し、1か月前ごろから持ち歩くように。しかし、結局写真を撮っておらず、「面白い写真が撮れて思い出になったら良いな」と考えたことから、万博に持参することにしたとのことでした。

 入口を通過したところで出会える巨大ミャクミャク像の前で、早速一枚パシャリ。その出来栄えについては、「意外といい感じに写り、象徴を撮影できたことで万博に来た思い出になりました」と、ゆういちろうさんも満足のようす。

 インタビューの中で、その他の箇所で撮影した写真も見せてもらいました。入場直前に西ゲート付近で撮影した各国の旗や、大屋根リングなど、非常に味のある仕上がりです。レトロゲーム愛好者の間では、密かに脚光を浴びつつあるポケットカメラですが、夢中になる理由がなんとなくわかる気がします。

 ポケットカメラは元々、1998年に任天堂から発売されたゲームソフト。当時と言えば、まだ携帯電話にもカメラが付いていない頃で、外出先で気軽に写真を撮る習慣がなかった時代でした。

 そんな携帯カメラの黎明期に誕生したゲームカメラが、20数年が経過した現代で、世界各国の最新技術や文化を展示するイベントの撮影に用いられるなんて、なんとまあロマンある話ではないでしょうか。投稿には6万件を超えるいいねが付き、投稿を見た多くの方が思わず懐かしさを覚えるとともに、過去と現代の交わりにノスタルジーを感じたようです。

 そんなポケットカメラの魅力について聞くと「限られた中で何かを表現するという面白さ」と答えたゆういちろうさん。今後もぜひ、ポケットカメラを使った撮影を続けてほしいものです。

<記事化協力>
ゆういちろうさん(@yuuitirou528)

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025052110.html

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