早稲田大ラグビー部が大学選手権で優勝したシーズンの成績と監督・主将一覧 最多優勝を誇る栄光の歴史
大学選手権で全国最多16度優勝の名門
早稲田大学ラグビー蹴球部は1917年、慶応義塾大、京都大、同志社大に続く4番目のチームとして創設された。以降、大学日本一に25度輝き、日本選手権でも4度優勝した名門中の名門だ。
東西大学対抗として行われた1963年までに9度の優勝。1964年から始まった大学選手権でも全国最多の16度優勝している。
大学選手権となってから優勝したシーズンの対抗戦成績と監督、主将は以下の通りだ。
1987年「雪の早明戦」を制して日本一
横井久監督が率いた1965年の大学選手権では京都大、日本大を下して決勝進出し、法政大に16-0で完封勝ちして優勝。日本選手権でも八幡製鐵を12-9で破って日本一に輝いた。日本選手権は1970、1971、1987年と計4度優勝している。
1970年代は日比野弘監督が指揮を執った1970、1973、1974年など大学選手権で5度優勝。関東大学対抗戦で2分けを挟んで60連勝、対社会人を含めた公式戦36連勝など黄金期を迎えた。
「雪の早明戦」として今も語り継がれるのが1987年だ。12月6日、国立で行われた明治大との対抗戦グループ最終戦、早稲田大には堀越正巳や今泉清、明治大には吉田義人といったスーパースターが在籍していた。
雪の積もった国立で6万2000人の大観衆が凍えながら観戦した白熱の名勝負は、10-7で早稲田大に軍配。大学選手権決勝で同志社大を下して11年ぶり大学日本一に輝き、日本選手権でも東芝府中を破って16年ぶりに優勝した。
主将でも監督でも優勝した清宮克幸
2年後の1989年には、後に監督を務める清宮克幸が主将として引っ張り、対抗戦2位ながら大学選手権で優勝。監督就任後は2002、2004、2005年と3度、大学選手権を制した。
さらに中竹竜二監督が率いた2007、2008年は大学選手権を連覇。2007年度は、後にワールドカップで活躍する五郎丸歩が4年生だった。2000年代は実に5度の大学日本一に輝いている。
2009年から9連覇した帝京大に覇権を奪われたが、2019年には対抗戦2位ながら大学選手権決勝で明治大を破って11年ぶり16度目の優勝。当時の齋藤直人主将は、2023年のワールドカップフランス大会に日本代表として出場した。
そして迎えた2024年。100回目の早明戦を27-24で制して7戦全勝で6年ぶり24度目の対抗戦優勝を果たし、大学選手権に進出した。対抗戦から大学選手権まで全勝で日本一なら2007年度以来の快挙。大学選手権に優勝した時のみ歌うことが許される第二部歌「荒ぶる」が高らかに鳴り響くか注目だ。
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記事:SPAIA編集部