オリックスドラ6の片山“ライク”、氷上で鍛えたメンタルと下半身でファンから好かれる投手へ
北海道音更町の小学生時代にスピードスケートで十勝地区3位
オリックスのドラフト6位・片山楽生投手(22)が11月29日の新人選手入団会見に出席した。
白樺学園高出身で、NTT関東とNTT東京が合併してNTT東日本となってからは初めて高卒で入社。最速151キロのストレートを武器に、2022年のU-23ワールドカップ、2023年のアジア選手権など日本代表としても活躍した。
故郷の北海道河東郡音更(おとふけ)町は十勝平野のほぼ中央にあり、年間平均気温7.1度、最低気温は2000年に-32.1度を記録した極寒の地。同じ十勝地区にある白樺学園高は、堀井学や清水宏保らスピードスケートのオリンピック選手を輩出しており、片山も小学校6年間はスピードスケートをしていた。
「スピードスケートが盛んで、体育の授業でもやります。冬は野球をできないのでスピードスケートをやっていて、十勝地区で3位に入ったこともあります」と胸を張る。
「しんどいので辞めたかった」と苦笑いで振り返るが、「涙と鼻水と垂らして滑っていたので、メンタルと下半身は鍛えられました」と野球選手としての土台形成に役立ったことを明かした。
「楽しく生きて、好かれる人に」
名前の楽生は「らいく」と読む。両親が「楽しく生きて、好かれる人に」という願いを込めて、英語のLIKEにちなんでつけてくれた。
背番号は49。「こんな若い番号をもらえるとは思わなかった」と言いながらも「ゆくゆくは18をつけたい」と貪欲だ。
オリックスは2023年ドラフト5位の古田島成龍(日本通運)や2021年ドラフト7位の小木田敦也(TDK)、2020年ドラフト6位の阿部翔太(日本生命)らドラフト下位指名の社会人出身投手が多数活躍している。
片山も6位指名とはいえ、即戦力として1年目から活躍が期待される一人。氷上で鍛えたメンタルと下半身で、ファンから好かれる投手となるか。可能性は北海道の大地のように無限に広がっている。
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記事:SPAIA編集部