<義母、香害にダウン!>キツ~い香りに頭がクラクラ!息子家族が来るたびに……タメ息【まんが】
私はキヨコ(55歳)です。子どもたちはすでに結婚して家庭を持ち、夫(60歳)と2人仲良く暮らしています。そんな私たち夫婦の楽しみは、たまに会う孫たちの存在。本当に目に入れても痛くないほどカワイイのです! 今日もこれから長男トモヤが、お嫁さんのサクラさんと3歳の孫、コウくんを連れて遊びに来てくれます。県外で離れて暮らしているにもかかわらず、月に一度は顔を見せてくれてありがたいものです。しかし最近は困ったことが……。
トモヤたちの滞在中、夫はさりげなく窓を開けて換気していました。けれど本人たちは自分がまとうニオイに気づいていないのでしょう。家じゅうに強い香りを振りまいていき……。息子家族が帰っていった後、私は夫とため息をつきます。
以前私はトモヤにこっそり「柔軟剤の香りが強い」という話をしたことがあります。けれどトモヤは気にもしていない様子でした。サクラさんに伝えたら気を悪くされそうで、とてもじゃないけれど言えません。ニオイがキツいだなんて……。
最後に息子家族の家へ遊びにいったのは、コウくんが産まれた3年ほど前になります。そのときは柔軟剤の香りなんてまったく感じませんでした。強いニオイをまとうようになったのはここ最近のこと。今ではきっと家じゅうこのニオイなんだろうなと想像できます。 もちろん家に遊びにきてくれるのは嬉しいのです。けれどカワイイ孫を抱きしめると、何よりもニオイが気になってしまうのが悩ましいところ。ニオイに関する指摘って、誰に対してもしにくいですよね……。汗臭さや生乾き臭とはまた違う、これほど強い香りに悩まされるとは思いもしませんでした。
不快なレベルの香りはNG!ますます強烈になっていって……?
一緒に休憩していた若いバイトの女の子が教えてくれました。「そういうの、香害って言うんですよね?」強い香りは体調不良の原因になることもあるそうです。「私も電車で香りの強い人がいたら、思わず車両移動しちゃいますもん……」
同僚のアドバイスを受け、私は息子家族に香りの少ない柔軟剤を渡すことにしました。私も試しに使ってみましたが、ほんのり香る程度でした。柔軟剤だけプレゼントすると不自然かもしれないので、まとめて買った洗濯洗剤もつけます。
同僚のアドバイスをもとに、私は微香タイプの洗濯洗剤と柔軟剤を息子家族にプレゼントしました。次に遊びにきてくれるときには香りが軽減されていることを願って……。 しかし私の作戦は失敗。どういうわけか、息子家族はこれまでよりもさらに強烈なニオイになっていたのです。私が渡した柔軟剤をそのまま使ってくれているのなら、決してこうはならないはず! あぁぁ……香りが強すぎて……なんか具合悪い……。孫と遊ぶのは何よりの時間ですが、次第に頭が痛くなってきました。このままでは本当に体調が悪くなってしまいそうです。
【嫁の気持ち】旦那と息子がクサい!ニオイ問題を解消する秘策
私はサクラ(28歳)。旦那のトモヤ(30歳)と息子のコウ(3歳)と3人で暮らしています。勤めていた会社を退職した私は、現在はじめての専業主婦ライフを満喫中。コウが幼稚園に慣れてきたら子育てと両立できる仕事を探そうかと思っているところです。義両親もいい人たちで、月に一度は孫の顔を見せにいくような良好な関係です。そんな私には最近ニオイに関する悩みがあります。それは……息子が、旦那が、とにかくクサいことなんです!
私は毎日、幼稚園バスを降りて帰ってきたコウの足を洗います。しかしコウの足よりはるかにクサいのは旦那のトモヤの足! 専業主婦になって家事を一手に引き受けた私は、この2人のニオイを何とかしようと日々戦っているのです。
結婚以来、わが家ではずっと同じ柔軟剤を使ってきました。衣類の香りが変われば、もしかしたら洗濯物に残るトモヤの体臭もちょっとはマシになるかもしれません。そして試しに新しく買った柔軟剤で洗濯してみて……私は驚きました。
どんなに対策をしても、なかなか消えない家族のニオイ問題。洗濯は私にとってすっかり嫌いな家事になってしまいました。そこで思いついたのが……柔軟剤を変えること! 柔軟剤を変えただけで、こんなに心地よくなるなんて思いもしませんでした。イヤな家事だってバッチリはかどります。足そのもののクサさはともかく、洗濯物に残るニオイはかなり改善されたように感じました。たくさん入れれば入れるほど、いい香りもつくはず! こうして私は、柔軟剤にどんどんハマっていったのでした。
まさかウチ!?マンション内で発生したクレーム
私は幼稚園バスのお迎え時、思いがけないことを言われてしまったのです。先生がわざわざ伝えなくちゃと思うほど、香りが強いの……? ちょっと多めに入れているのは確かだけれど……。イヤなニオイをまき散らしているより、よっぽどいいよね?
柔軟剤がすべてを解決してくれるような気がして、私はもう通常の量じゃ満足できなくなっていたのです。数日後、洗濯物をベランダに干し終えるとインターホンが鳴りました。モニターにうつっていたのはマスクを付けた女性。隣に住む近藤さんでした。
やってきたのは賃貸マンションの隣に住む近藤さん。お子さんがすでに独立していて、ご主人と2人暮らしと聞いていました。ただ普段はほとんど付き合いがなく、マスク姿となると一瞬誰だかわかりません。いきなりの訪問に私は戸惑っていました。 しかし近藤さんから菓子折りを手渡され、私は自分がおかした大変なあやまちに気づくことになるのです。そう、エントランスに貼り出されたお知らせの件は、実はわが家のことだったのです……!
自分はイイ香りでも他人には悪臭!?指摘に反省
お隣の近藤さんは管理会社に相談して貼り紙をしてもらったものの、まったく改善されなかったので意を決して直接訪れたのだとか。私はひたすら頭を下げて謝ることしかできませんでした。夜になり、帰宅したトモヤに報告すると……。
私がトモヤに「足がクサい!」とは言いづらいように、ニオイに関する話はしにくいものだと思います。今回はたくさんの人たちに多大なご迷惑をかけてしまいました。注意をしてくれた人たちには心から感謝をしなければいけません……。
近藤さんから話を聞き、ようやく事の重大さに気が付いた私。あの後、あらためて夫婦そろって近藤さん宅に謝罪に行かせていただきました。幼稚園の先生方や義実家にもご迷惑をかけたことをお詫び。トモヤも会社で強い香りを振りまいて申し訳なかったと謝ったそうです。なかなか言いにくいニオイの問題。指摘をしてくれた人たちには心から感謝しています。 今回のことをきっかけにトモヤとも話し、家族の間ではニオイについてはっきり指摘しあうようになりました。自分にとってはいい香りでも他人には悪臭になることもあります。常識的な範囲でマナーを守るよう気を付けていきたいと思います。