「釣りで自由研究はいかが?」 味や匂いが付いてるワームの効果を検証してみよう
ルアー釣りでポピュラーなワームにはほとんど同じ形なのに味や匂いの付いているものとそうではないものがあります。そこで両者で釣り比べてみることで味や匂いが釣果にどれくらい影響するのかが分かると思います。実釣を通してこのことを検証してみたらおもしろい研究になるのではないかと思い提案します。
匂い付きワームはどれだけ有効?
ワームの形状はメーカーによって異なりますが、共通の形状を持つものもあります。その中の一つが「ピンテールワーム」です。特に、バークレイのガルプやエコギアの熟成アクアなどは、魚が好む味や匂いがついており、ワームでありながら餌の効果も備えています。
そこで疑問が生じるのは、「同じ形状で味や匂いがついているワームがあるなら、味や匂いがついていないワームは釣れないのでは?」という点です。しかし、実際には両者ともに販売が続いています。なぜでしょうか?
この疑問を解決するために、両方のワームを使って釣り比べてみることをお勧めします。そうすることで、両者の長所・短所、釣果の差、または釣れる魚種の違いなどが明らかになるでしょう。
研究方法
まずは道具を準備しましょう。使用するタックルのお勧めは以下の通りです。
ロッド(釣り竿):6ft程度のルアー用ライトゲームロッド
リール:シマノかダイワのスピニングの1000~2000番。値段はあまり関係ありません。お財布と相談してください。
メインライン(釣り糸):PE(ポリエチレン素材のより糸)の0.3号~0.5号を100m。新たに購入する場合は釣具屋さんに相談して巻いてもらいましょう。
リーダー:メインラインの先に付けるラインブレイク防止用のラインです。4lb~6lbのナイロンまたはフロロカーボンを30cm程度結びます。
スナップ:リーダーの先につけるリグを交換しやすくするクリップのようなものです。できるだけ小さいものの方が目立たなくて良いです。100円均一ショップでも買えます。
2g程度のジグヘッド(重りと針が一緒になったもの):100円均一ショップでも買えます。
使用するワーム
味・匂い付きのワームと付いていないワームを購入しましょう。味・匂い付きではバークレイの「ベビーサーディン」やエコギアの熟成アクア「活メバルSTグラブ」がお勧めです。味・匂いが付いていないものでは、ダイソーやセリアのピンテールワームがコストパフォーマンスに優れています。
釣りをする
準備が整ったら、いよいよ実釣です。ここで注意してほしいのは味・匂い付きワームは餌に近い性質を持っているため、放置しても釣果が期待できることです。そのため、ワームを投げ入れて放置した状態では確実に味・匂い付きワームが勝ってしまいます。
どちらも投げて巻く、アクションを加える、フォールやリフトで誘うといったテクニックを使って、中立な条件でテストするようにしてください。
研究結果のまとめ方
釣行日ごとに、味・匂い付きと付いていないワームのデータを表にまとめましょう。釣れた時間、魚種、大きさを記録します。また、研究結果をまとめる際には文章だけでなく、写真も添付すると楽しさが増します。釣れた魚の写真を残しておくと良いでしょう。
今回の研究では、一般的には味や匂い付きのワームの方が釣果が上がると予想されます。しかし、データを蓄積していく中で、両者に大きな差がない日も出てくるかもしれません。その際には「なぜか?」と考えて分析してみてください。
また、釣れた魚について調べることも、釣りや魚への理解を深める一助となります。ルアー釣りは、魚の習性を理解し、その食欲を誘う楽しさが醍醐味です。ぜひ、この研究を通じてその魅力に迫ってください。
注意点
釣った魚は記録を取った後、持ち帰って食べても良いですが、そうでない場合はリリースしてください。特に小さな魚はリリースを基本にしましょう。リリース時には、魚体に触れないように注意し、人間の体温で魚を傷つけないようにしましょう。そのために、魚つかみや針外し、プライヤー、フォーセップなどの道具を用意すると便利です。
また、夏休み期間中は気温が高くなることが多いため、熱中症にならないように水分補給を十分に行い、健康管理に気をつけてください。水辺は気持ちの良い場所ですが、事故のリスクもあるため、大人と一緒に行動し、安全に十分注意しましょう。
釣りは自然と触れ合える貴重な体験です。この研究を通じて、皆さんが釣りや魚、環境・自然について考えるきっかけになれば嬉しいです。皆さんの研究が素晴らしいものになることを願っています。頑張ってください。それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>