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【寒川町】水害に備えて対策強化 治水設備、発信手段を増強

タウンニュース

2014年に発生した台風の被害

相模川、目久尻川、小出川が町内を流れる寒川町では、水害リスクに対し多角的な対策を進めている。近年頻発するゲリラ豪雨や想定を超える大雨は、広範囲にわたる浸水や内水氾濫を引き起こす懸念があり、町は強い危機感を抱いている。

2014年に発生した台風18号では小出川が氾濫し、岡田地区を中心に床上浸水18棟、床下浸水88棟が確認された。現在、町が発行している洪水ハザードマップでは、3つの河川に囲まれる町全体の約6〜7割が浸水想定区域とされている。

リスクを「見える化」

こうした中、水害対策として町は、21年度に策定された雨水整備総合計画に基づき、5カ計画で進められてきた倉見地内の上村地区は、23年度から上村雨水幹線樋門に水位計とカメラ、道路上に水位センサーを設置。水位が地表から10cmに達し浸水が見られた場合は、町公式LINEのプッシュ通知機能で自動的にメッセージが送信される。また、町のホームページで情報を公開し、住民がリアルタイムで水位情報を確認できる仕組みを整えた。

さらに24年度は、水の流れをコントロールする樋門の操作作業台に可搬式排水ポンプを5台設置し、緊急時の排水能力を強化している。

現在は小動排水区と小出川直接流域区域の雨水施設の整備を進行しているほか、浸水実績等を踏まえ26年度に改定される次期計画の策定に向け効果的な対策を練っているという。

これらの整備に加え、町民一人ひとりの防災意識の向上のため、防災リーダー研修や避難所体験会といった実践的な訓練を実施している。また、町としては今後、スマートフォンで気軽に災害の知識を学ぶ「スマホで防災訓練」の技術的な開発を予定しているほか、災害発生初期に必要不可欠なトイレ対策に力を入れていきたいとしている。

災害時の避難情報の伝達手段にも注力し、防災行政用無線、メール、LINEなど複数の広報手段を併用し、情報の多元化を図っている。現状、無線が聞こえにくいという声があるため、住民には他の情報収集手段を併用するよう周知しているという。

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