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「昭和展」21歳が企画 赤目滝水族館で30日まで 名張

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昭和のお茶の間を再現した部屋でくつろぐ武田さん(右)と塚本さん=名張市赤目町長坂で

 三重県名張市に住む平成生まれの大学生が企画した特別展示「昭和展」が、同市の観光名所・赤目四十八滝渓谷にある赤目滝水族館(赤目町長坂)で3月30日まで開かれている。

 企画者は、近くのカフェでアルバイトをする奈良県立大3年の武田しい奈さん(21)。大学で地域活性化を学んでおり、授業やアルバイトを通じて「赤目渓谷の魅力を発信したい」との思いが芽生え、昨年12月に本格始動した。「昭和の文化や生活の知恵には現代にない魅力がある」と日頃から感じているといい、同水族館が昭和の雰囲気を残していることも併せてテーマに決めた。

 会場となる2階の一角では、昭和30年代のお茶の間を再現。ラジオや黒電話、たんす、フランス人形などを配置し、来場者はちゃぶ台を囲んでくつろげる。周囲の空き水槽では、昭和の商店街をイメージした展示を行っている。

 展示品は、小物を含めると約300点に及ぶ。武田さんの熱意に心を動かされ、伊賀市のコレクターで「昭和ハウス」の経営者・冨永潤さん(55)が全面的に協力した。

 武田さんの思いに共感し準備を手伝う市内の友人、塚本陽大さん(21)=四天王寺大3年=は「昭和を生きていない自分にとっても『すごく懐かしい』と感じるものがあり、手伝う中でいろんな発見があった」と話す。武田さんは「昔ならではの良さを、この機会に感じてほしい。赤目四十八滝の魅力も伝えたい」と来場を呼び掛けた。

 展示時間は水族館の開館時間と同じ午前9時から午後4時半まで。料金は、水族館の入館料を含む渓谷保全料として大人1000円、小中学生500円。

30日は紙芝居や横丁も

 3月30日には、同水族館前で昭和展に関連したイベントが開かれる。

 午前11時から午後5時までは、カレーライスやフルーツサンドなどを販売する3つの屋台が並ぶ「あじわい横丁」が登場する。同1時と3時からは、武田さんが手作りした、子どもから大人まで楽しめる紙芝居「滝の歴史物語」を披露する。昭和の遊びを体験できるコーナーも設ける予定だ。

 問い合わせは、赤目四十八滝渓谷保勝会(0595・41・1180)へ。

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