【北九州】地元民の会話を盗み聞きしてしまった結果 → 最高にレトロな喫茶店にたどり着いた / 創業1967年「カフェ・ド・ファンファン」
JR小倉駅近くの電気店でレジ待ちをしていたら、前のお客さんと店員さんが共に「ファンファン」なる喫茶店の常連ということで盛り上がっていた。ファンファンとは地元で有名な老舗喫茶店らしく、お客さんの方はほぼ毎朝モーニングを注文しているらしい。
おかげで電気店を出た頃には「もうファンファンに行くしかねえだろ……!」というテンションになっていたため、マップアプリを駆使して「カフェド ファンファン」を目指すことに。ゴール地点には昭和レトロな喫茶店がひっそりと佇んでいた。
・カフェド ファンファン
小倉駅から徒歩約7分。アーケード内をひたすら突き進んだ先に「CAFE DE FANFAN」がある。店名はジェラール・フィリップ(愛称ファンファン)なるフランス俳優に由来するそうだ。「珈琲党の店」というキャッチが渋いですね。
看板曰く1967年創業らしい。んで、どうやらコーヒー以外にもサンドウィッチやカレー、ピラフ、オムライスなど喫茶店的なメニューなら何でも揃っているっぽい。店に入る前にメニューを決めることにした。
訪れたのは10時半過ぎだったのでモーニングセットも注文可能。ビーフシチューも気になる。しかし、今の気分に最も合うのは……
これだ。
・ドライカレー
というわけで、入店するや否やドライカレーのセットを注文。一応メニューを確認すると「スタミナ定食(1600円)」というらしい。ってか「ハンバーグ焼きカレー」もあったのか……と注文後に気がつく。それだけメニューが豊富。
店内は古き良き昭和の純喫茶そのもの。想像よりも広々としていて総席数は約50席。落ち着いたブラウンカラーのソファが歴史を感じさせる。常連と思しき方がスタッフの方と談笑しながらモーニングを楽しんでいた。良い雰囲気である。
・スタミナ定食
そんなこんなで注文したドライカレーがやってきた。喫茶店らしいドライカレーにてりやきチキンがのった豪快な1皿……わんぱくな魅力が溢れている。食欲を刺激する見た目と香り。まさに今の気分にぴったり。
カレーの香ばしさに柔らかくジューシーなチキンの旨味が加わる。なんなら喫茶店の雰囲気もプラスされて最高にうまい。
しかもなかなかボリューミー。10時半という絶妙に中途半端な時間に注文してしまったが、夜まで何も食べなくてもいいくらいのボリューム感だった。
そして、しっかり苦味のあるコーヒーは口の中で余韻が長く続く。時間をかけて楽しみたいタイプのコーヒーである。さすが珈琲党の店。
・ファンファンで目覚めたい
くり返しになるが、同店ではレトロな雰囲気も楽しめるし特別な時間を過ごせるだろう。ファンファンのコーヒーで目を覚ましてから1日を始める方が多いのも納得。こういうお店が近くにあると最高ですよね。
アーケード内だから雨が降っていても無問題。出張や旅行で北九州市を訪れる機会があれば、ファンファンに立ち寄ってみてはいかがだろうか。モーニングもランチもやっているので。休日は元旦のみ。営業時間は8時から20時まで。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
名称 CAFE DE FAN FAN(カフェ ド ファンファン)
住所 福岡県北九州市小倉北区京町1-2-8
時間 8:00〜20:00
休日 1月1日のみ
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.